
自転車の選び方|16種類を目的別に解説【初心者参考】
「自転車が欲しいけど、種類がありすぎてどれを買えばいいかわからない...」
ロードバイクとクロスバイクのほかにも、電動アシスト自転車(eバイク)や折りたたみ自転車などたくさんの種類があります。
- 通勤通学用のおすすめ自転車は?
- 買い物や街乗り用の足が欲しい!
- 健康のためにサイクリングを始めたい
今回は、予算や用途に合わせた失敗しない自転車の選び方や参考になるコツをまとめて伝授します。
INDEX
- 1 16種類の自転車選び
- 2 ロードバイク|より速く遠くへ
- 3 クロスバイク|通勤街乗りサイクリング
- 4 折りたたみ自転車|通勤・輪行もコンパクト
- 5 ミニベロ|オシャレな街乗り自転車
- 6 電動アシスト自転車・eバイク|移動が楽に
- 7 シティサイクル|カゴつき自転車
- 8 グラベルロード|舗装路も悪路も楽しむ
- 9 ランドナー|クラッシックなツーリング自転車
- 10 マウンテンバイク|最強の山遊び自転車
- 11 ピスト|遊べるストリート自転車
- 12 BMX|アクロバティックな競技自転車
- 13 トライアスロンバイク|空力最強の自転車
- 14 ビーチクルーザー/ファットバイク
- 15 リカベント|人類最速自転車
- 16 ロードバイク初心者が買うべきアクセサリーリスト
- 17 おすすめリスト自転車初心者編まとめ
16種類の自転車選び
自転車選びのはじめの一歩は、どんな自転車があるか?を知ることです。自転車といっても色々なタイプがあり、大きく分けても10種類以上存在します。
自転車の種類|人気ランキング
- ロードバイク(オンロード)
- クロスバイク
- ミニベロ(小径車)
- 折りたたみ自転車
- 電動アシスト自転車 / eバイク
- グラベルロード(オールロード)
- シクロクロス(オフロード)
- ランドナー(ツーリングバイク)
- マウンテンバイク(MTB)
- トライアスロンバイク
- ピスト
- シティサイクル(ママチャリ)
- リカベント
- BMX
- ビーチクルーザー/ファットバイク
- 子供用自転車(キッズバイク)
通勤、街乗り、運動(フィットネス)など、自転車の特徴と自転車に乗る目的をはっきり把握することで、自分にぴったりの自転車が探せるようになります。
それでは、どんな人にどんな自転車がおすすめか?を解説していきます。
ロードバイク|より速く遠くへ
ロードバイクとは、前傾姿勢のとりやすいドロップハンドル・軽いフレーム・細めのタイヤで、長距離の高速移動が快適にできるスポーツ自転車のことをいいます。
素材も、カーボン・アルミ・クロモリ(スチール)と幅広く、コンポーネントとよばれるギアやパーツのグレードで乗り心地が変化する面白さを持っています。
厳密には、100周年を迎えた世界最大の自転車競技大会「ツール・ド・フランス」を主催するUCI(国際自転車競技連合)が定めたロードレーサーのことを、ロードバイクと定義します。
ロードバイクのメリットや特徴
- 時速30kmのスピードが出せる高効率な移動手段
- 初心者でも「1日100km」は走れる快適性
- 軽量なのでヒルクライムや長い坂も楽
- ヨーロッパ3大スポーツの人気競技
- カスタマイズなど趣味としての奥深さ
- 一人でも友達とでも楽しめる
- 負荷を調整しやすい健康維持の手段
- 災害時の移動手段
ロードバイクのすごいところは、100年以上の歴史を持ちながらその形がほとんど変わっていないということ。つまり、ロードバイクは人類の叡智が込められた大発明なのです。
ロードバイクの種類と選び方
ロードバイク人気が高まり、細かく種類が別れるようになりましたが、大きく分けると次の3つのタイプになります。
- オンロード系|舗装路メインの自転車
- オールラウンダー:軽量でヒルクライムにおすすめ
- エンデュランス:ロングライドにおすすめ
- エアロロード:空力が良く速い
- トライアスロンバイク:競技専用
- オールロード系|未舗装も走れる自転車
- グラベルロード:最新のアドベンチャーバイク
- ランドナー:クラシックなツーリングバイク
- オフロード系|未舗装メインの競技自転車
- シクロクロス:競技用×トレーニング向け
この中でも人気なのは、サイクリングからアマチュアレースまで使える「オールラウンダー・エンデュランス・エアロロード・グラベルロード」になります。
本格的にロードバイクを始めるには、ビンディングペダル・ヘルメット・ジャージ・サイクルコンピューターを揃える(というか必須)とより満足度が上がるのでこちらもチェックしてみてください。
ロードバイクのホイールは、初めての一台では気にしすぎないほうがよいです。完成車のホイールのスペックはそれほどよくないですし、自分が欲しいホイールというのは乗り始めてからわかってくるものです。
Sponsored linkクロスバイク|通勤街乗りサイクリング
クロスバイクとは、フラットバーハンドルでリラックスした乗車姿勢ながら、段差のある街中からちょっとした身舗装路までこなす通勤通学におすすめの街乗りスポーツ自転車です。
ロードバイクコンポを積んだ「フラットバーロード」なら、時速20km後半の速いスピードも可能です。
※自転車に乗る頻度が多い人は、必ず「自転車保険」には入っておきましょう。万が一、事故を起こして加害者になったときに身を助けます。
ロードバイクとクロスバイクどっちがおすすめ?
初心者が自転車を選ぶ上で一番迷うのが「ロードバイクorクロスバイク問題」です。
選び方として、使用用途が通勤メイン・片道距離5km以下・予算5万円以上は厳しい、という人はクロスバイクがおすすめです。主な理由は、価格の安さやスペックからクロスバイクのほうがより気軽に乗り出せるからです。
一方、「走行性能・速さ・自転車の楽しみ」を感じたいなら、有名ブランドのロードバイクから選ぶことをおすすめします。
長距離旅・ツーリング・スピードを求めるレース、運動目的やヒルクライムをするなら、予算をかけてでもロードバイクをおすすめします。
そして、「弱虫ペダル!」「ツールドフランス!」などから来ている人は間違いなくロードバイクを選ぶべきです。
折りたたみ自転車|通勤・輪行もコンパクト
最近の折りたたみ自転車(フォールディングバイク)とは、フレームやハンドルをコンパクトに折りたためる20インチ程度の小径車のことをいいます。
走行性が高いハイエンドモデルから、重量6kg台で女性でも片手で持ち運べる超軽量折りたたみ自転車があり人気です。
電車や車に持ち込めば(輪行)、小回りも効くので目的地への移動も楽にしてくれます。
通勤通学のときも、行きは折りたたみ自転車→雨が降ったので帰りは駅で輪行して電車で帰宅、と使い勝手が良いのもおすすめポイントです。
また、マンションや1人暮らしのアパートに住んでいる人は、玄関やエレベーターで省スペースでおける折りたたみ自転車のコンパクト性能は魅力でしょう。
室内に自転車を置くスペースがなくても大丈夫ですし、ロードバイクと比べて安いのでベランダにも気軽に置けるでしょう。
ミニベロ|オシャレな街乗り自転車
ミニベロとは、フランス語のvéloに掛けられた「小さな自転車」を意味する造語で、20インチ以下の小さなホイールとコンパクトなボディが特徴です。
ミニベロのメリットは、フレームが頑丈なため折りたたみ自転車よりも乗り心地・軽量性・走行性能に優れるほか、街馴染みするオシャレなデザインが多い点です。
最近ではミニベロロードなど、ハイグレードのコンポーネントを積んだロードバイク並みに速いミニベロも人気です。
スタイリッシュなミニベロは、街乗りからちょっとそこまでの足としておすすめの自転車です。
電動アシスト自転車・eバイク|移動が楽に
電動アシスト自転車とは、電気モーターが漕ぐ力をアシストしてくれる新世代の自転車です。
ロードバイクに電動ユニットがついたスポーツタイプの電動アシスト自転車「e-Bike(イーバイク)」から、いまや子育て世代に必須の子供乗せ電動自転車まで、電動アシスト自転車の種類は増えてきています。
とくに、体力や脚力の弱い女性とスポーツ自転車を楽しみたい人には、eバイク(電動ロードバイクや電動ミニベロ)をおすすめしてみてください。
eバイクなら時速25kmまで電動アシストがありますし、坂を楽に上れる・速いのに疲れにくいなどのメリットがあるので、ロードバイクと並んでサイクリングを楽しめるでしょう。
シティサイクル|カゴつき自転車
10万円以上する電動アシスト自転車にくらべて、ママチャリなどの伝統的なシティサイクルは、1万円台の安さながらカゴ・スタンド・ライド・泥除けが標準装備装備する頑丈な自転車です。
自転車の盗難を気にしない、買い物用の安い自転車が欲しい人にはおすすめです。
グラベルロード|舗装路も悪路も楽しむ
ロードバイクでも新しいジャンルのグラベルロードは、ディスクブレーキに極太タイヤを履いたオフロード寄りのオールロードバイクです。
グラベルロードには、パニアバックやキャンプ道具を積めるダボ穴があり、ロングツーリングや自転車旅をしたい人やアウトドアなライフスタイルのサイクリストにおすすめな種類の自転車です。
ランドナー|クラッシックなツーリング自転車
ランドナー(Randonneur)とは、フランス語のランドネ(小旅行)が語源のフランス発祥の伝統的なツーリング自転車です。
ランドナーの特徴
- ゆったりロングライドできるタフなクロモリフレーム
- 坂道も楽に登れる大きなギア(ワイドレシオ)
- 650×42Bの太めタイヤ
- キャリアと泥除けが標準装備
- ダウンチューブのWレバーによる変速
- ハンドルを外せる輪行設計
- 泥詰まりのしにくいカンチブレーキ
- 日本メーカーARAYA(アラヤ)が有名
走行性や操作性は最新のグラベルロードに劣りますが、その完成されたクラッシックなデザインに惹かれる人も多く、「ランドナーで自転車旅」という古き良きロマンが感じられます。
マウンテンバイク|最強の山遊び自転車
マウンテンバイク(MTB)は、ブロックタイヤ極太タイヤ・ワイドレシオギア・サスペンションで、荒れた山道や岩山も走りきるオフロード自転車です。
林道を走るトレイルバイクや山道を高速で駆け下りるダウンヒルバイクなど、衝撃の大きな乗り方でも楽しめるのが特徴です。
ピスト|遊べるストリート自転車
ピストバイクとは、トラックレーサーをベースにした変速ギアがないシングルスピード(固定ギア/Fixed Gear)の自転車で「ピストレーサー」とも呼ばれます。
ピストはアメリカのメッセンジャーが人気に火をつけ、日本でもストリートカルチャー色が強いです。ペダルを踏んだ力がダイレクトに自転車に伝わるロードバイクでは味わえない加速感がピストの特徴です。
そしてピスト最大の特徴が固定ギアによるトリックです。
- 止まるときはペダルを逆に踏んで減速
- 足でロックして滑ってとまる技(スキッド)
- ペダルを逆回しにしてバック
元が競技用自転車のピストにはブレーキがなく、下り坂ではペダルが空転しなかったりなど、日常使いではデメリットが多いですが、シンプルなスタイルとカスタマイズ性が若い世代に密かに人気です。
BMX|アクロバティックな競技自転車
BMXは、Bicycle Motocrossの略で、ピストと同じシングルスピードで、ホイールが20インチと小さいアメリカ発の競技自転車です。
BMXは東京オリンピックの新種目にも加わり、人気がでているスポーツでもあります。
アクロバティックな「フリースタイル競技」と障害物を超えながらスピードを競う「レース競技」があります。
主にパークで使うため、普段乗りには向きません。
トライアスロンバイク|空力最強の自転車
トライアスロンバイク・TTバイク(タイムトライアル)とは、直線を一定の高速スピードで走るための競技用ロードバイクです。
ロードレースでは認められていないDHバー(エアロバー)とアームレストを使い、空力に優れたエアロフレームで最速タイムを狙うトライアスリートに必須の自転車です。
ビーチクルーザー/ファットバイク
ビーチクルーザーとは、アメリカ西海岸発のタフでオシャレなオフロード自転車です。
サーファーたちが凸凹道や砂が多い海沿いを移動するために作られたビーチクルーザーには次のような特徴があります。
- サーフボードがとりつけられるフレーム
- 故障がないシングルスピード
- ゆったりした乗車姿勢
- 安定するアッパーなハンドル
- 極太なファットタイヤ
- 奇抜でオシャレなデザイン
街中でスピードはだしにくいですが、リラックスして広い場所ではおすすめなアウトドア自転車です。
リカベント|人類最速自転車
リカベントとは、背もたれつきのシートにもたれかかる(recumbent)ように座り、前方にあるペダルを漕いで進む自転車です。
乗車位置位置が低いので空気抵抗が少なく、腰の負担も少ないため、高速で長時間走行が可能です。三輪のリカンベント・トライクや二輪のハイレーサーやミッドレーサーが主流です。
※乗車位置が低いローレーサーは車から見えにくく操作も難しいため、公道走行はとても危険です。
ロードバイク初心者が買うべきアクセサリーリスト
「ロードバイクをより楽しみたい!」という人は、ヘルメット・サイクルウェア・ビンディングシューズ(SPD)・サイコン(サイクルコンピューター)・ライト・空気入れ・自転車鍵・チェーンオイルなど、様々な装備やアクセサリーを準備すべきです。
初心者が準備すべき道具のおすすめリストは下記をチェックしてみてください。
おすすめリスト自転車初心者編まとめ
自転車の楽しみ方は予算・目的・スタイルによって十人十色です。
- ヒルクライムはする?
- どれくらいの距離を乗る?
- レースにでる予定は?
- 折りたたみの必要は?
- 自転車は移動手段?
今はインターネットが発達しているので、自転車ですらネット通販で選ぶことができます。定期的な点検のみプロに任せられれば、ある程度のメンテナンスは独学で身に着けることができるので、自転車屋に通う必要もありません。
この他にも、キックボードやEVなどパーソナルモビリティも次々できています。
初心者かどうかにとらわれず、自分らしさを表現できる自転車選びができることを願っています。

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