ミニマル大好きお兄さんらいおす@Youtubeです。

キャンプツーリングなどで人気のグラベルロードですが、ロードバイクやクロスバイクとどちらを買おうか迷っている人も多いです。

グラベルロードは、ブレーキ・ホイール・コンポーネントの規格が違うだけで、自分にあった使い方ができるかが決まってきます。

グラベルロードは万能なのか?果たして本当に必要なのか?

今回は、グラベルロードの特徴やデメリット、オールロードやロードレーサーとの違いや、グラベルロードがおすすめ人など、選び方もみていきます。

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グラベルロードの特徴やメリット

gravel road 4

グラベルロードの利用シーンは、最速を求めるロードバイクより幅広く遊べるのが特徴です。

  • 舗装路も荒れた道も両方走れる
  • 段差が多い街乗り
  • 雨の日にチャリ通勤でぬかるんだ道も安心
  • 林道のトレイルライド
  • パニアバッグをたくさん装着でき、買い物にも便利
  • バイクパッキングしてソロキャンやツーリング旅
  • 山道のダウンヒルでもディスクブレーキの高い制動力
  • 長距離走行しても疲れにくいフレーム設計
  • 振動吸収性が高く、手も痺れにくい
  • 登坂やシフトチェンジが楽なワイドギア

というように、グラベルロードバイクは、オンロードとオフロードを攻められるだけでなく、汎用性の高さが一番のメリットです。

太めのタイヤ→35C〜からグラベロの真骨頂

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グラベルロードの太め&幅広タイヤは、空気をたくさん入れて設置面を増やすことで、デコボコ道のダートでも、荷物が増えても、安定して走れる特徴があります。

  • 〜32Cの細めのタイヤは、舗装路メインで、たまに河川敷など軽いダートを走るくらいの人におすすめ
  • 35〜40Cの中間のタイヤは、ツーリングやキャンプで荒れた道メインを走りたい人におすすめ
  • 40C〜の太めのタイヤは、ガンガン荒れたオフロードや泥まみれの野山を走りたい人におすすめ
  • ※23C〜28Cは、レース向けのロードバイクに多い

タイヤが太くなるほどはスピードの出しにくくなり、最高速の維持もしにくくなるデメリットがあるので注意です。

また、太いタイヤが前提のフレームに、23~28Cの細いタイヤをインストールすると、フレームとタイヤの間(クリアランス)が大きくなり、見た目的にも機能的にも良くはないので注意が必要です。

個人的には35Cを超えると歩道の段差がかなり楽に乗り越えられます。

太いタイヤほど、空気圧調整が柔軟にでき、空気圧を弱めにするとよりフカフカに乗りこなすことができます。

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ホイール着脱方法:スルーアクスルとクイックリリースの違い

グラベルロードなどディスクブレーキのロードバイクのホイールには、スルーアクスルとクイックリリースの2つの方式があります。

ホイールの規格

  • クイックリリース式(Quick Release)
    • クイックリリースタイプは、キャリパーブレーキのロードバイクに多く、コの字型になっているフレームエンドにはめ込む構造
    • 素早くホイールが外せる
    • 軽量でシンプルなため、輪行やメンテも楽
    • 固定力が(スルアスより)弱い
  • スルーアクスル式(Thru Axle)
    • スルーアクスルタイプは、シャフトがフレームとホイールを貫通して直に接触する構造
    • 固定力が高くずれにくい&外れにくいので安全
    • 剛性が高くオフロードでハンドリングが向上
    • 重くなる(QRより)
    • 輪行やパンクが(QRより)時間がかかる

そして、近年では次のような傾向や課題があります。

  • ディスクブレーキはスルーアクスルが主流
  • オンロード系はクイックリリースでも十分
  • 規格が違うと(基本)ホイール交換ができない
Thru Axle
Thru Axle

グラベルロードでいえば、スルーアクスルのディスクブレーキ対応モデルが、個人的にはおすすめです。

スルーアクスルはホイール位置を簡単に正確にセットアップでき、大きなトラブルがなければ初心者でも十分扱えます。

QR
QR

アダプターなどもありますが、基本的には「スルーアクスルのフレームには、クリックリリースのホイールが使えない」など規格の問題があるため、今後カスタマイズしていく人は注意が必要です。

また、スルーアクスルのホイール交換は、シャフトサイズが合致しているか必ず確認しましょう。

例えば、シャフトサイズ12mm×100mmのスルーアクスルに対応するフレームであれば、軸径とOLDのサイズが合うホイールを選ぶイメージです。

機械式vs油圧式 2種類のディスクブレーキ

油圧 機械式 ディスクブレーキ

ほとんどのグラベルロードには制動力が高いディスクブレーキが採用されており、その中でも油圧式と機械式(ワイヤー式)の2種類があります。

特徴やメリットデメリットは次の通りです。

油圧vs機械 ディスクブレーキの違い

  • 油圧式ブレーキ(hydraulic brake)
    • 「オイルの圧力でブレーキキャリパー内のピストンを動かしパッドを押し出す仕組み」が油圧式ディスクブレーキ
    • 引きが軽くて楽にブレーキを握れる
    • メンテナンスの頻度は少ないが、難易度は高い
    • 価格が高い
  • 機械式ブレーキ(mechanical brake)
    • ワイヤーでブレーキパッドがディスクローター挟み込みブレーキをかけるのが、機械式ディスクブレーキ
    • ワイヤーが調整しやすくメンテが簡単
    • メンテや輪行時にホイールの着脱が楽
    • 価格が安い
    • ワイヤーが劣化しやすい

油圧式と機械式どちらを選ぶか?ですが、

オートバイでも採用される油圧ブレーキは、エアー調整やフルード交換などメンテナンスの難易度が高い分、ブレーキ性能は高くなっているので、予算があってマウンテンバイクなど激しめの使い方なら油圧式ブレーキがおすすめです。

とはいえ、機械式でも調整してあげれば制動力は十分ですし、価格も安くて、ワイヤーで簡単にどこでも調整できてトラブルに強いので、グラベルロード初心者の方は機械式でも十分だと思います。

グラベルロードのフレーム素材や形状

グラベルロードのフレームは、長距離走行が楽にできるよう、振動吸収される設計が多く、上半身が疲れにくいようハンドル幅が広くなっているモデルが多いです。

また、アルミ・カーボン・クロモリなど、フレーム素材もさまざまです。

大切に扱えばどれでも長くのれるはずですが、一応それぞれの素材の特性を覚えておきましょう。

素材の違い

  • アルミフレーム
    • メリット:安い、錆びにくい
    • デメリット;剛性が弱い
  • カーボンフレーム
    • メリット;軽い、振動吸収◯
    • デメリット:高い、割れに弱い
  • クロモリフレーム
    • メリット:安い、振動吸収◯、耐久性◯
    • デメリット:錆びに弱い

上位モデルはカーボンが多く軽量で、空力が最大化されているオールロード系が多いです。

クロモリフレームは、丸く水平な設計でバネ感のある乗り心地が特徴です。

アルミでは、6061アルミなど聞いたことがあるかもしれませんが、亜鉛・マグネシウム・銅を添加した強度が高いレース向きの7000系と、マグネシム・シリコンを添加した耐久性の高い6000系のフレームが主流です。

フレーム素材は、グラベルロードならデザインや予算優先で好きなモノで良いかなと思います。

ダボ穴の搭載箇所

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ツーリングやキャンプでも活躍するグラベルロードには、ダボ穴というバイクパックを取り付けるボトルケージが多く搭載されます。

通常のロードバイクではシートポストとダウンチューブのみですが、トップチューブやフォークにもダボ穴がつくモデルであれば、前後に大きなバックパックを取り付けてより多くの荷物を積むことができます。

グラベルコンポ GRX

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ギア・変速など自転車の駆動系パーツをコンポーネントといい、ロードバイクでは新型デュラエースが話題ですが、グラベルロード専用コンポでは、2019年に新登場したシマノのGRXが主流です。

GRXの特徴は、

  • 太めのタイヤ対応
  • ワイドレシオなギア比
  • 悪路に最適化されたレバー形状
  • メカトラ少ないフロントシングル

となり、GRXのグレードや違いは次の通りです。

モデル 型番 変速段数 ドロッパーポスト操作
GRX Di2(電動) RX-815、RX-817 11s x
GRX 11スピード RX-810、RX-600 11s
GRX 10スピード RX-400 10s x

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ちなみに、GRXはロードバイク向けコンポとミックスして使うことができ、全てではありませんが、ギア数や変速数が同じであれば組み込めるモデルもあります。

105などのロードバイクコンポ32Tくらいが最大なのに対し、GRXは42Tまで対応することで、より急坂を楽に登れるようになっています。

舗装路の速度を求めるのであれば、ギア比が高いロード系コンポがおすすめなのですが、フロントシングルとリアギアの幅広さがあるGRXのほうが、対応できるシーンが多いのが特徴です。

グラベルロードのメリットとおすすめの選び方

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グラベルロードは万能なのか?という議論ですが、

舗装路のスピードでは、グラベルロードがロードバイクには勝てず、オフロードではドロハンよりバーハンドルのほうが取り回しは良く、本格的な山道ではマウンテンバイクに劣ります。

グラベルロードのデメリット

  • 漕ぎ出しが重い
    • ホイール外周が重い太いタイヤは、軽量ホイールに交換しても重さを感じる
  • 高速域は維持しずらい
    • グラベル前提で頑丈なフレームなので、細いタイヤに交換しても、見た目も悪くなり乗り心地も落ちる
  • 重い
    • 頑丈なフレームとディスクブレーキ、ダボ穴も多いので重量がある。完成車で10kg切れば軽い方

このデメリットを踏まえて、どんな人にグラベルロードがおすすめか考えています。

グラベルロードがおすすめな人

ロングライドや荒れた道を快適に走り、バイクパッキングできるグラベルロードは、こんな人にはぴったりハマりそうです。

  • ロードレースにでる予定がない
  • ロングライドやキャンプライドを快適にしたい
  • 段差や道が悪いルートの通勤

個人的には、シフトチェンジしやすいフロントシングル、35C以上、10kg以下、GRX搭載車が良いなと思います。

電動タイプもありますが、ロングライドでバッテリー切れを心配するより、走行性が高い軽量モデルのほうが、トラブルにも対応しやすく好きです。

逆に、速さ・レース・ヒルクライムをやる予定の人はロードバイク

私服で10km程度のサイクリングならクロスバイク

というふうに一台目で悩んでいる方は選べばよいかなと思います。

シクロクロス・アドベンチャーロード・とグラベルロードの違い

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オンオフ共用のグラベルロードですが、シクロクロス・アドベンチャーロード・オールロードなどの種類があります。厳密な定義や違いは難しいのですが、

  • シクロクロス:オフロード競技専用自転車。担ぎやすいよう、荷物の積載よりも軽量性や空力が重視されている
  • ランドナー:カンチブレーキ・泥除け・クロモリフレーム・レバー式変速など、クラシックなツーリング自転車
  • アドベンチャーロード:オフロード寄りのグラベルロード、積載量重視
  • オールロード:舗装路寄りのグラベルロード、速度重視

ぶっちゃけ定義はメーカーやメディアによって微妙に異なるのですが、イメージとしてはこんな感じです。

もちろん、シクロクロスレースにでられるハイスペックグラベルロードも存在しますが、目的や使い方でフィーリングに大きな差がでるのが面白いところです。

グラベルロードをまとめると、

万能ではないが、対応シーンが多く快適

といえます。

グラベルロードが合う人は、是非おすすめの1台を探してみてください!

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