BESV PSA1 レビュー|速い20インチ最強電動アシスト自転車
こんにちは、モビリティ大好きお兄さんの"らいおす”です。(※Youtubeの応援も宜しくお願いします!)
今回は、人気が高いe-Bikeでも特にスタイリッシュで高性能なBESV(ベスビー)の20インチ電動アシスト自転車「PSA1」をレビューしていきます。
※BESVのメーカーの歴史などについては下記をご参考ください。
Sponsored link電動アシスト自転車選びの重要ポイント
BESV PSA1の話にいく前に、電動アシスト自転車を選ぶときに重要なことが2つあります。それは、
- 最大アシストの距離と質
- 高速と低速両方に対応できるギア比
です。
電動アシスト自転車は強モードの距離と強さが命
一般的には最大走行距離で選びがちですが、実は、一番強いアシストで何キロ走るか?がとても重要です。
例えば、「最大アシスト距離100km」とだけみると一見電池持ちがよさそうに見えますが、そのアシスト力が弱いと電アシのメリットや楽しさが半減してしまいます。
充電が切れたら、電アシはタダの重くて遅い自転車です。
つまり、最大アシストの強モードで何km走れるか?が、電動アシスト自転車の命ともいえます。
別の回で詳しく話しますが、日本では電動アシストが時速24km付近で0になり、電動アシスト自転車に乗るほとんどの人は常に強モードで走ることになると思います。
電動アシスト自転車の特性から考えると、都会の街乗りであれば最低でも強モードでメーカースペック50km以上あれば、精神的にも安心して楽しめると思います。
eバイクはギア比の多様性がスピードに直結
「24kmでれば十分だし、電動アシストがあるからギアはいらないんじゃない?」
という意見もあります。
たしかに、それも一理あるのですが、ロードバイクでぶっ飛ばすのが好きな私のような人間は、
「電動アシスト自転車でも少しでも速く快適に走りたい!」
という欲求が芽生えてしまいます。
もちろん、脚力や求めるシーンによって変わるとは思いますが、ロードバイク乗りの感覚でいえば、
「時速30kmでればまあ速いよね」
という感じがあります。
つまり、ギア比が高いとスピードだしやすいということなのですが、時速24km以降は多少ペダルが重くとも、惰性でスピードが乗りやすいので、
ギア比とポジションさえだせれば電アシ特有のなんか遅い感がなくなり、自転車としての楽しみがより感じられる、ということなのです。
バリバリ乗るなら多段変速は必須
同じように、変速たくさんあれば、こまめこまめにギアチェンして街乗り気持ちええ!となるわけです。
歩道のみを走る方には少しわかりづらいかもしれませんが、ロードバイクやクロスバイクと同じようにシフトチェンジができれば、
- ストップ&ゴーが超速
- アシスト力に最適なギアを見つけられるのできもちいい
となるわけです。
どうせほとんど強モードorオートモードしか使わないので、ギアと路面状況と自分の足の疲れ具合に応じて、気持ちいい組み合わせをみつけられたほうがヘルシーです。
車道を走ることがある人、坂の多いルートを走る人、ロードバイクに乗ったことがある人は、ギア数の少ない電動アシスト自転車では物足りなくなると私は思います。
BESV「PSA1」のレビュー
ここからBESV(ベスビー)の話になるわけですが、結論からいうと、性能・実走感・使用シーン全てが20インチeバイクでは高水準で、この価格でもコスパ最強と言いたいです。
それでは見ていきましょう。
アシストは強力でロングバッテリー
「PSA1」の走行可能距離は、一番アシストが弱いモード1で90km、最大のモード3で60kmあり、ロングライドも可能なスペックになってきます。
アシストは弱(1)・中(2)・強(3)・スマート(S)の4モードがあり、街ではスマートモードを多用しながら、高速域や坂で強(3)にいれるのがいい感じです。体感では、スマートモードであれば70km以上は走ると思います。
ベスビーのPSシリーズはバッテリーがコンパクトなので、もう一個買っておけば過酷なルートでも制覇可能です。
※体感ですが、本格的なヒルクライムをモード3で走りつづけると、さすがに総走行距離は落ちますが、これはどのメーカーも同じのようです。
後輪駆動の電動ユニットはとてもスムーズ
電動ロードバイクに多いSHIMANO STEPS(シマノ ステップス)は、ドライブユニット(モーター)がクランクに装備されていますが、ベスビー「PSA1」はBESVオリジナルの250Wリアハブモーターを採用しています。
一般的には安めの電動アシスト自転車に搭載されるイメージでしたが、乗った感想は
「え、何これ、グイグイくるやん、ええやんけ!」
という感じで、国内メーカーよりもアシストに力強さを感じました。
独自アルゴリズムの駆動システムが効いてるのか、後輪モーターとは思えないほどスムーズで、力の入れ具合にダイレクトに寄り添ってくれる乗り味、といえば伝わるでしょうか。
リア7速と絶妙なギア比で高速域も合格点
「PSA1」は、フロントがシングル48Tとまあまあ大きめで、リアは12-28Tの7速で、アシスト力を考えるとかなり絶妙な設計だと感じます。
コンポはシマノのアルタスと決してハイグレードではありませんが、高速域もギリギリ頑張れるところまで足を使えるので、20インチの電動ミニベロの中でも速いほうだと感じます。
向い風や坂があるシーンでは、ロードバイクでもちらほら追い越せてしまいます。
メカニカルディスクブレーキとトリガーシフターの操作性は抜群
こちらも決してグレードが高くないテクトロ社(Tektro)の機械式ディスクブレーキを採用していますが、 制動力抜群で、人混みでもハンドリングがとても楽です。
指先で軽快に変速がコントロールでき視覚的にもわかりやすいトリガー式シフターと合わせて、街乗りにはバチくそハマります。
乗り心地最強の前後のダブルサスペンション!
ベスビー「PSA1」の極上の乗り心地を生み出す最大の理由がフロントとリアに搭載されたデュアルショックサスペンションシステムです。
このサスペンションがマジで効いています。
フロントサスペンションはロックすることができ、よりスピードを出したいときに活用します。
リアにはなんとKindshockのエアサスを搭載しています。
私は、サスペンションを利かせたほうが、握りやすいエルゴグリップと合わせて、手に振動が少なくなり歩道の段差の衝撃もかなり和らげてくれておすすめです。
超小型大容量バッテリーとフルカラー液晶がスマート
ベスビー「PSA1」のオシャレなデザインを形づくるのが、この三角形に凝縮された36V 10.5Ahの大容量リチウムイオンバッテリーです。
PSA1は、モーターのオンオフやバッテリーの取り外しに専用の鍵を使います。
一手間ありますが、セキュリティや節電の観点で合理的ですし、何より気分があがります。
鍵は手元で折れ曲がるため、回転する足や太ももに当たらないユーザーフレンドリーな設計です。
ヘアバンドを鍵につけておけば、降車中に手首に装着できて、鍵の閉め忘れを防ぐことができておすすめです。
最新モデルでは、視認性の良いフルカラーの液晶ディスプレイになっています。
左手のコントローラーのボタンでアシストレベルの調整や表示項目の変更をおこないます。
スピードはもちろん、走行距離、ケイデンス、パワーなど、9つのパラメータを表示できます。Bluetooth連携でスマホからも操作可能です。
欲をいうなら表示をカスタマイズできるようにしてほしかったですが、今後のアップデートに期待です。
USB-Cでスマホ充電が可能に
ベスビーPSA1は、HMIディスプレイにUSB-C端子を搭載しているので、スマホやモバイルバッテリーへの給電も可能です。
これはロングライドやウーバーイーツをする人ならそそられる機能ではないでしょうか。
レビューしていて気になったのは、給電を開始する際、毎回ボタンを長押しする必要があることです。そういえば、アシストレベルも0スタートになってしまうので、ここが前回の走行モードを引き継げればさらに使いやすくなりますね。
ちなみに、ワンタッチで着脱できるスマホマウントとマグネット充電ケーブルは死ぬほど便利でおすすめです。
やや太めの20インチタイヤは安定感抜群
「PSA1」のタイヤは、高速・低速どちらもグリップがしっかりして滑らず、ミニベロにありがちな「安定感がない」「スピードがでない」の問題点をみごとにクリアしていると感じます。
100PSIフルで入れてると、転がりがよくなりスピードも出しやすいです。
米式バルブで空気が抜けにくくなっていますが、数日毎にいれると上質な走り心地が維持できます。
スポーツサドルが漕ぎやすくて素敵
サドルはロードバイクと同じくスポーティで漕ぎやすさが重視されています。
スポーツ車に慣れていない人からは「お尻が痛くなる」という声がありますが、サドルを高めにしてポジションを合わせれば、むしろ快適に乗りこなせると私は思います。
ただし、ベスビーPSシリーズのフレームは高めなので、150cm以下の身長が低い人はポジションがだしにくいと思います。
Sponsored linkレビューまとめ:PSA1はコスパの良いオールラウンダーeバイク
ちなみに、BESVの20インチ電動ミニベロ「PSシリーズ」には3つのグレードがあります。簡単に比較すると下記のようになります。
- PS1
- カーボンフレームの最上位グレード、強モード70km、重量も17.4kgと最軽量ながら税抜27.6万円と最も高い
- PSA1
- アルミフレームのミドルグレード、強モード60km、重量19.6kg、価格18.5万円と最安値
- PSF1
- 折り畳みモデル、強モード55km、重量18.3kg、価格24.5万、サスペンションはリアのみ
やはりPS1が全てにおいて抜きん出ているので、予算がある人はそちらが間違いなくおすすめです。
PSA1はアルミで重量も一番ありますが、段差も余裕で持ち上げることができるので、めちゃくちゃに重いとは感じません。
10万円近い価格差を考えるとPSA1は魅力的な選択肢でしょう。
どれを選べばいい?電動折りたたみ自転車「PSF1」と比較
検討する人の多くは、折りたたみモデルの「PSF1」と迷うと思います。
「PSF1」も人気モデルで、試乗した感じはキビキビ走って好印象でしたが、
- かなり気を使うデリケートな折りたたみ機構だった
- 折りたたむ必要が少ないなら多分やらない
- ロングライドならロードバイクのほうが総合的に便利じゃね?
- パンクしても解決方法いくらでもあるから輪行しなくない?
- 乗り心地はPSA1のほうがダントツで良い
- てかPSA1安い
という個人的な使用シーンにあわせて「PSF1」と「PSA1」の違いを考えていました。
結論からいうと、
- どうしても旅先で電動自転車に乗りたい
- どうしてもコンパクトに折りたたむ必要がある
という人は「PSF1」のほうがおすすめです。
特に、PSF1の折りたたみの小ささや薄さは、賃貸マンション住みにとってはかなり魅力的です。
ロングライドならPSF1よりロードバイク
「PSF1」はたしかに、車や電車での輪行旅ライドが可能です。
しかし、それをやるなら予備バッテリーは必須ということです。
ロングライドをするのであれば、
- 電池切れない
- トラブルに強い
- 速い
- 軽い
- 輪行できる
という理由からロードバイクやミニベロロードのほうがおすすめです。
電動ミニベロ界トップクラスのPSA1いいねって話
PSA1は、この価格でこのスペックならコスパかなりよくない?っていう素敵な子だと思います。
ミニベロの取り回しやすさがありながら、ヒルクライムやスピードにも対応する万能性とデザインのよさが相まっている感じです。
同シリーズとの性能差もほぼ感じないので、コスパは一番良いと考えます。
まだ語れないことがたくさんありますが、つまりは「PSA1いいねって話で、ベスビーちゃん可愛いねっていう話」でした。
Youtubeの動画もみてくれると嬉しいです。
それでは、いってらっしゃい!
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