自転車チェーンオイルおすすめ10ブランド|ロードバイクの注油&洗浄方法
自転車用チェーンオイル(チェーンルブ)は、ロードバイクの性能を簡単に高めてくれるコスパの良いメンテナンス用品です。
マックオフ・KURE・フィニッシュライン・AZ・ワコーズ・エバーズ プロ・モーガンブルー・セラミックスピードなどメーカーは様々。
今回は、雨用のウェットからレースでも汚れにくいドライやワックスタイプまで、シーン別におすすめチェーンオイルや注油頻度やチェーンクリーナーについてもまとめます。
INDEX
- 1 チェーンオイルの必要性
- 2 3種のチェーンオイル【ドライ・ウエット・ワックス】と注油頻度
- 3 【メーカー別】おすすめ自転車チェーンオイル
- 3.1 Muc-off - マックオフ ロードバイク用チェーンオイル
- 3.2 SurLuster - シュアラスター ロードバイクチェーンルブ
- 3.3 KURE - クレ 自転車専用チェーンオイル
- 3.4 FinishLine - フィニッシュライン 自転車チェーンオイル
- 3.5 AZ - エーゼット 自転車用チェーンルブ
- 3.6 WAKO'S - ワコーズ 自転車チェーンルブ
- 3.7 ヴィプロス - ブルーノ・レイキッシュ 自転車チェーオイル
- 3.8 EVERS PRO - エバーズ プロ チェーンスプレー
- 3.9 MORGAN BLUE - モーガンブルー ロードバイクオイル
- 3.10 CERAMIC SPEED - セラミックスピード UFO DRIP New FORMULA
- 4 注油・チェーン洗浄・洗車の方法
- 5 まとめ:おすすめチェーンオイルランキング
チェーンオイルの必要性
チェーンオイルとは、チェーンルブともいわれる自転車用の潤滑油のことです。
チェーンオイルのメリットは、油がチェーンリングやギアの摩擦抵抗を減らし、スムーズな回転になることで、快適にスピードを出しやすくなります。
また、雨による性能の劣化を防ぐこともできます。
チェーンオイルを注油しないデメリット
金属の構成されるチェーンは、チェーンリングピンでつながれているデリケートなパーツです。注油しなかったときのデメリットは次の通りです。
- サビやすくなる
- 不快な音鳴り
- 変速しづらい
- スピードを出しづらい
- 耐久性が落ちる
- 気持ちよく自転車に乗れない←これ大事
ちなみに、チェーンの寿命(交換のタイミング)は、2,000〜3,000kmと言われているため、長く付き合うことになるチェーンのメンテナンスはとても大事なのです。
3種のチェーンオイル【ドライ・ウエット・ワックス】と注油頻度
自転車のチェーンオイルには特性別に3タイプあり、ボトルタイプとスプレータイプの容器があります。
- 🌞ドライ
- メリット:サラサラ、ゴミがつきにくい、綺麗に維持しやすい
- デメリット:雨に弱い、すぐに乾く
- おすすめ:短時間ライド、晴れの日、通勤通学、電動アシスト自転車も
- 注油頻度:数回に1回、100km程度
- ☔️ウエット
- メリット:粘度と耐久性が高く、雨泥に強いので長時間持続
- デメリット:汚れやすい、洗浄はしっかり
- おすすめ:雨天、ロングライド、通勤通学、ママチャリ
- 注油頻度:月に数回、〜200km程度
- 🚴♀️ワックス
- メリット:サラサラ、一番チェーンが汚れにくい、潤滑性能が良い
- デメリット:水分に弱い
- おすすめ:ロードレース、ヒルクライム、速さを求める人
- 注油頻度:毎回、100km以下
チェーンオイルには、基油となる合成油に、潤滑性を与える添加剤やセラミック、腐食や摩耗からチェーンを守るPTFE(テフロン)やフッ素などが含まれます。
注油頻度は、走行環境やメーカーによっても異なるのであくまで目安です。ロードバイクのチェーンオイルであれば、初心者こそ毎回こまめな洗浄&注油をすることをおすすめします。
ボトル(リキッド)タイプとスプレータイプどっち?
ボトルタイプ(リキッド)のチェーンオイルは、ピンポイントに注油できるためコスパに優れますが、1コマずつさす手間があります。ロードバイクではボトルタイプのオイルのほうが人気です。
スプレータイプのチェーンオイルは、スプロケットを含め全体的に噴射することで簡単に注油ができ、ブレーキやワイヤーなど他のパーツに注油しやすいメリットがあります。ただし、室内では使いずらいのと、コストが高くなる傾向があります。
Sponsored link【メーカー別】おすすめ自転車チェーンオイル
ワコーズ、フィニッシュラインといった有名チェーンオイルブランドからおすすめをみていきます。
Muc-off - マックオフ ロードバイク用チェーンオイル
Muc-off(マックオフ)は、1991年に創業したイギリスのサイクルアクセサリーブランドです。
マックオフのチェーンオイルは、ツールドフランスのトップロードレーサーやMTBチームも愛用するほど信頼が厚いのが特徴です。最先端のR&Dセンターでナノテクノロジーの研究を行い、プロチームからフィードバックされることで世界最高の製品作りに取り組んでいます。
また、マックオフは、環境と塗装に優しいクリーナー(バイクウォッシュ)の開発など、サスティナビリティにも優れた企業です。
- ドライ&ワックス:「DRY LUBE」
- レース系ドライ&ワックス「C3 DRY CERAMIC LUBE」
- レース系ウェット:「C3 WET CERAMIC LUBE」
マックオフのおすすめは、一般的なチェーンオイルに比べ10倍のパフォーマンスを引き出す最強のチェーンルブ「C3 DRY CERAMIC LUBE」です。
オイルが塗布されているか照らして確認するUVライトが付属するクールさ、ナノセラミック粒子と合成ポリマーが究極の潤滑を生み出すことから、"決戦用チェーンオイル"としておすすめの高級チェーンオイルです。
SurLuster - シュアラスター ロードバイクチェーンルブ
シュアラスター(SurLuster)は、1947年に創業したアメリカの老舗ケミカルメーカーです。
キャデラックの専用ワックスとして世界最高級のカーワックスを作った実績もシュアラスターは、カーケア用品では有名ブランドですが、最近ではプロロードチームの「宇都宮ブリッツェン」と共同開発するなど、日本のロードバイク界でも存在感が増している注目ブランドです。
シュアラスターのチェーンオイルは、フッ素樹脂とファインセラミックス配合したセミドライタイプで、公式に300km以上走行できるとされる点が特徴です。
また、汚れにくさにも定評があり、初心者に嬉しいスプレー式なのもおすすめポイントです。
KURE - クレ 自転車専用チェーンオイル
KUREは、1960年に東京で創業したケミカルメーカー呉工業のオイルブランドです。クレの自転車用チェーンオイルには、「made for speedシリーズ」として2種類のスプレーがあります。
- ドライ:「1601」
- セミウェット :「1601」
スプレータイプのセミウェットも使いやすいですが、ロードバイク向けのチェーンオイルなら、ナノセラミックス・PTFE・エステル化学合成油が配合された「ドライタイプ」が130mlの大容量で1,000円とコスパが良くおすすめです。
リキッドタイプですが、油がドバッとですぎない塗りやすさが特徴です。
FinishLine - フィニッシュライン 自転車チェーンオイル
フィニッシュラインは、1988年にハンク・クラウスにより創業されたアメリカの自転車オイルメーカーです。創業者のクラウスはテフロンフルオロポリマーに可能性を感じていたこともあり、業界初のドライワックスオイルを開発したのもフィニッシュラインでした。
現在では、世界50カ国以上でトップシェアをもち、キャノンデールのプロチームにも供給されるなどされ、日本でもチェーンオイルの定番ブランドとしてフィニッシュラインは人気です。
- 万能系ドライ:「DRY」
- レース系ワックス:「CERAMIC WAX」
- ロングライド系ウェット:「CERAMIC WET」
ボトルは蓋の開けづらさに難点がありますが、フィニッシュラインの赤「DRY」は、潤滑が200km近く長距離継続するため、ロングライドにもおすすめできるオールラウンダーなドライタイプのチェーンオイルとなっています。
AZ - エーゼット 自転車用チェーンルブ
エーゼットは、 1955年に大阪で創業した潤滑剤を製造する化学メーカーで、自転車用チェーンオイルは2012年から販売しています。
AZのチェーンオイルは、デザインはイケていませんが、世界基準の高品質ながら価格が安くシーン別に種類も豊富なため、コスパ最強のチェーンオイルとしてサイクリストから人気があります。
- ドライ&ワックス:「クリーン」
- レース系ウェット:「ロードレースSP」
- 万能ウェット:「マルチパーパスSP」
中でも「ロードレースSP」は、高級エステルと極圧剤を組み合わせ、ドライとウエットの良いとこどりをしたチェーンオイルで普段使いからレースまでおすすめでき、ロードバイク初心者でも使いやすいです。
短距離クリテリウムやヒルクライムレースなら、持続性はありませんがペダリングが軽くなると評判のAZで一番高い決戦用チェーンオイル「BANK」がおすすめです。
WAKO'S - ワコーズ 自転車チェーンルブ
ワコーズは、昭和47年に創業した神奈川県のオイルメーカー和光ケミカルのブランドです。トップレベル研究開発をする分析専用センターをもち、モータースポーツや工業用グリースを大手に供給してきた歴史があります。
ワコーズのチェーンオイル「CHL」はフッ素樹脂系を配合したハーフウェットタイプで、ロングライドやレースにも耐えうるバランスの良さが特徴です。
スプレータイプなので価格は高めですが、ギアやパーツの隙間まで手軽に噴射でき、メンテナンス初心者には使いやすいのでおすすめです。
ヴィプロス - ブルーノ・レイキッシュ 自転車チェーオイル
2010年に亀戸で創業したVipros(ヴィプロス)。「飛ばない!汚れない!軽くなる!」をコンセプトに、低粘度ながら極圧系潤滑被膜で潤滑性能を落とさないのが特徴です。
- ドライ&ワックス:「レイキッシュ」(スプレー)
- ドライ&ワックス:「ブルーノ」(リキッド)
特に、ヴィプロスでも最高傑作と言われる「ブルーノ」は、ドライでもウェットでもない「サスペンド系」という新ジャンルで450kmもの長距離を持続する面白いチェーンオイルでおすすめです。
高級オイルですが、チェーンの音鳴りを極限まで減らされているので、自転車に乗るのが楽しくなるのではないでしょうか。
EVERS PRO - エバーズ プロ チェーンスプレー
エバーズプロは、昭和30年に東京で創業した宝商株式会社のケミカルブランドです。
スプレータイプのドライとウェットがありますが、「フッ化カーボン潤滑剤」の配合されとても滑らかで汚れも少ない「カーボンチェーンスプレー DRY」は、レビューやサイクリストの評価も高くおすすめです。
MORGAN BLUE - モーガンブルー ロードバイクオイル
モーガンブルーは、1994年にLottoのメカニックが創業したベルギーのチェーンオイルブランドです。
当初はチーム内でのみ供給され流通はしませんでしたが、青色に変化するディグリーザーがモーガンブルーを人気にしました。
モーガンブルーのチェーンオイルは、ワールドツアーに参加する60%以上のプロチームに採用されるほど性能の高さに定評があり、ツールドフランスではMOVISAR・クイックステップ・AG2R・アルペシンのトップライダーに愛用されています。
- 万能型ドライ:「RACE OIL」
- ウェット:「SYN Lube」
- オフロード系ドライ:「EXTRA DRY Lube」
モーガンブルーでおすすめなのは、ベストセラーにもなっている全天候に対応の「RACE OIL(レースオイル)」で、液ダレせず軽さが長距離続くプロ仕様ですが、意外と125mlで1000円とロードバイク初心者でも試しやすいのでおすすめです。
CERAMIC SPEED - セラミックスピード UFO DRIP New FORMULA
デンマークのベアリングメーカー「セラミックスピード」は、世界最速&最高級を追求するオイルブランドでもあります。
NASAにも使われた技術力を生かし、-0.16ワット摩擦抵抗が減る前作「UFO Drip」より、さらに15%速くなる究極のチェーンオイル「ニューフォーミュラ」は、プロロードチームのアスタナやZwiftのeサイクリングチームにも提供され、そのお値段180mlで8,000円という最強のチェーンオイルです。
注油・チェーン洗浄・洗車の方法
チェーンオイルの洗浄&注油の流れは次の通りです。
- チェーンに【パーツクリーナー】を噴射
- 同時に【ウェス(布)】でチェーン1周を拭き取り
- 【チェーンオイル】で注油
結局、シンプルな洗浄方法が最も効率的です。水も使わず屋内ででき、1分くらいでできる超簡単な作業です。
自転車は、クランクが回転するようなサイドスタンドにかけると注油しやすいです。
チェーンクリーナーも各社からスプレータイプのものがでていますが、大量に消費するのでとにかく安いチェーンクリーナーがおすすめです。
自転車の洗車方法
汚れがひどいときだけ、屋外で【シャワーホース・ディグリーザー・バイクウォッシュ・でっかいスポンジ】でしっかり洗車するのがおすすめです。
※マウンテンバイクなどオフロードバイクは毎回洗車したほうが気持ちいいです!
フレーム洗車したときは、ガラスコーティングで拭きあげれば傷にも強くなります。
普通のロードバイク乗りなら、通常はパーツクリーナーとフレームも水拭きくらいで十分綺麗に保てると思います。
まとめ:おすすめチェーンオイルランキング
おすすめのチェーンオイルは、汚れが少なくメンテナンスがしやすい各社のドライ&ワックス系ですが、シーン別にあえて選ぶなら
- ロードバイクやクロスバイクなどガチ乗りする人
- →MORGAN BLUE レースオイル
- →Muc-Off C3 DRY CERAMIC LUBE
- 電動アシスト自転車など手軽に街乗りする人
- →SurLuster - チェーンルブ セミウェット
- →KURE 1601
- 汚れにくいチェーンオイル
- →フィニッシュライン CERAMIC WAX
- →EVERS PRO カーボンチェーンスプレー DRY
がおすすめでしょうか。
チェーンオイルは、ライド前に注油する習慣をつけるだけで、驚くほど自転車が軽く滑らかになるので、サボっている人は必ずメンテしてあげてください!
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