クロスバイクvsロードバイク|違いやおすすめポイントを比較
クロスバイクとロードバイクの違いは、自転車初心者の方からすれば分かりにくいもの。クロスバイクとロードバイクのどちらを買えばいいのかわかるようメリットデメリットまで詳しく解説します。
Sponsored link1.クロスバイクとは?
そもそもクロスバイクとはどんな自転車なのでしょうか。
まず知っていただきたい事実は、「クロスバイク」という言葉は日本でしか通用しない和製英語だということです。自転車が盛んな欧米でクロスバイクは、「トレッキングバイク」「アーバンバイク」「フィットネスバイク」などと呼ばれることが多いのです。
1-1.クロスバイクの歴史
クロスバイクの生い立ちはオフロードに特化したMTB(マウンテンバイク)にあります。90年代ごろから、荒れ地もいけるカンチブレーキやオフロードタイヤに舗装路をより速く走れる700cタイヤを装備したアラヤのMF700-CX-Fが発売され、それが「クロスオーバーバイク」と呼ばれたことが現在のクロスバイクに繋がっています。
1-2.クロスバイクの定義
クロスバイクにはプロ競技が存在しません。そのため、ロードバイク・シクロクロス・MTB(マウンテンバイク)のような明確な定義がなく、自転車メーカー各社が工夫を凝らし様々なクロスバイクを生み出しています。
「オフロードのMTBをバックボーンに持ちながら、街中を軽快走れる新しいスポーツバイク」をクロスバイクと言っても間違いではないのですが、ロードバイクと比較することによりクロスバイクのメリットとデメリットがより明確になってきます。
次からクロスバイクの特徴やロードバイクとの違いを詳しくみていきます。
2.クロスバイクの特徴
現在でているクロスバイクの特徴を大まかに羅列すると以下になります。
- 初心者におすすめなアップライトなジオメトリ
- オフロード走行に適したフラットバーハンドル
- 28c~35c程度の太めの700Cタイヤ
- ダボ穴付きフレーム
- Vブレーキやディスクブレーキ搭載
- フロント3段のワイドなギア比
- ロードバイクに比べて値段が安い
以上のようにクロスバイクにははっきりとした特徴があり、下記のメリットがあります。
2-1.クロスバイクは前傾姿勢がきつくない
クロスバイクが初心者向きと言われる1つが前傾姿勢のゆるさです。シッティングの姿勢がほぼ垂直なママチャリと比べると多少前傾姿勢をとることになりますが、その分自転車との一体感が増し、呼吸がしやすい楽なポジショニングになります。
2-2.クロスバイクは制動力が高い
クロスバイクはMTBと同じフラットバーハンドルなので急なブレーキもかけやすくロードバイクのドロップハンドルと比べても操作性が高くなります。
ロードバイクのドロップハンドルで最大の制動力を掛けるとしたら、いわゆる下ハンを持たないといけませんが、クロスバイクはハンドルを持ち替える必要がないので難しく考えずに乗ることができます。
最近では、雨や泥詰まりに強いディスクブレーキのクロスバイクも増えてきていて、通勤通学で安全に使えるスポーツバイクとしてクロスバイクは人気が高まっています。
2-3.クロスバイクは安定している
クロスバイクのタイヤは、ちょっとした荒れ地にも対応できる衝撃吸収性の高さを備えながら、オンロードでもスピードがでる28c~35c程度の太めのタイヤ幅が採用されています。
タイヤが太いと街中の段差で受ける衝撃を吸収してくれますし、地面との接地面積が大きいので安定性が増し、横滑りなどによる転倒をしにくくなります。
2-4.クロスバイクは頑丈で拡張性がある
最近はアルミ素材を使用した軽量なクロスバイクも人気ですが、クロスバイクの大きなメリットは、カゴや荷台の備え付けができ収納力が拡張できるところです。
ダボ穴がついているのでフレームに荷台を取り付けられる仕様になっていて、素材も頑丈なクロモリやスチールを使用したモデルも多くあります。
2-5.クロスバイクは脚力に自信がない人でも簡単
クロスバイクは急坂を駆け上がるマウンテンバイクと同じようにフロント3段リア8速の24段変速が主流です。
ジャイアントのエスケープR3のギアクランクは48-38-28Tとなっていて(フロントは歯数が小さいほど軽い力でこげる)、スポーツバイク初心者でも自分の足にあったギアを見つけやすいのがクロスバイクの特徴です。
2-6.クロスバイクは比較的安い
クロスバイクがスポーツバイク入門用としておすすめな理由が値段の安さです。クロスバイクで高い人気を誇るジャイアント・ビアンキ・GIOSも定価5万円程度と、ロードバイクやマウンテンバイクに比べて、クロスバイクはかなりリーズナブルです。
以上のような理由で、クロスバイクはスポーツバイクの入門用として初心者から人気があるのと、2台目の街乗り用自転車としてロードバイク乗りからも支持を集めています。
Sponsored link3.クロスバイクのデメリット。ロードバイクとの違い。
ここからは、ロードバイク側からみたクロスバイクの一般的なデメリットを考えてみます。
※あくまでロードバイクと比較してということです。脚力の違いによる個人差やクロスバイクの性能にもよります。
3-1.ロードバイクよりは遅い
もちろん個々人のケースでその限りではありませんが、直球の言い方をするとこうなります。もし、同じ人がロードバイクとクロスバイクに乗って50kmタイムトライアルをするとしたら、空力性能・タイヤのころがり抵抗・ジオメリーの違いなど様々な要因でロードバイクのほうが圧倒的に速くなります。さらに、長い傾斜や急なヒルクライムがあると、軽量性の違いからもさらに差がつくでしょう。
これは、プロロードレースでクロスバイクが使われていないことからも分かる通りで、速さを極限まで追求したロードバイクにクロスバイクは勝てないのが一般的です。
3-2.クロスバイクの長距離走行は疲れやすい
100km200kmをクロスバイクで余裕で走破できるという人もいるでしょうが、フラットバーハンドルのクロスバイクではとれるポジションが限られているため、長時間の走行ではロードバイクに比べて疲れやすいとされています。
その点ドロップハンドルのロードバイクは、フラットバー部分、ブラケット部分、下ハンドル部分、腕置き前傾姿勢など、走行中色々なポジションがとれるため、何百キロと連続で走り続けることができるんです。
また、クロスバイクのハイエンドモデルは市場ニーズ的もまだまだ少なく、重量面が疲れやすさの要因となってきます。UCIというプロの自転車競技連盟が定めるロードバイクの重量が6.8kg、15万円以下のアルミエントリーロードバイクで8kg台なのに対して、クロスバイクのエントリーは10kgを超えてくるのが主流です。
ただし、短距離の低速中速走行においては、前傾が緩いクロスバイクのほうが楽な姿勢を維持しやすいということを覚えておくべきでしょう。
4.クロスバイクとロードバイク、どっちを買うべき?
このように、クロスバイクとロードバイクを比べたときにメリットもデメリットもあることがわかります。ここでは、どんな人がクロスバイクを買うべきか考えてみます。
4-1.ガチでやらないならクロスバイク
ロードバイクとクロスバイクを選ぶ上で大きな線引きが使用するシーンです。レースにでたり100km以上のロングライドをする目的ならロードバイクですが、街中で10km未満の短距離を移動するならクロスバイクはとても快適です。カゴをつければ荷物も収納できますし、見た目がカジュアルでスポーティーなので原宿のような街に乗っていても浮きません。
さらに、有名ブランドのクロスバイクならカスタマイズ性も高いので、市民レースにでれるくらいのグレードアップも後々可能です。とにかく、ママチャリより速く気軽に乗りたいならクロスバイクがおすすめです。
4-2.予算がないならクロスバイク
10万円以上予算が取れないならクロスバイクをおすすめします。理由は、同じ値段でもクロスバイクのほうがパーツのグレードが高く、低予算で性能の高い自転車に乗ることができるからです。例えば、有名自転車ブランドのジャイアント エスケープR3なら重量10kgの軽量性ながら5万円で買えてしまいます。
ロードバイクは繊細かつ競技性の高い自転車のため、必需品やアクセサリーの出費も大きいです。その点クロスバイクなら、自転車本体に空気入れ・ライト・ロックくらいの追加予算で初期投資が終わるのでお財布に優しいんですね。
4-3.ダートも走るならクロスバイク
軽いダート(荒れた道)を走るなら、23〜25cの細いロードバイクタイヤより太めのタイヤをはいたクロスバイクのほうが向いています。ロードバイクでは簡単にパンクしてしまうような砂利道でも、それなりのタイヤを装備したクリアランスの大きいクロスバイクならお手の物。舗装路以外も走る予定があるならクロスバイクがおすすめです。
4-4.街乗りのみならクロスバイク
ロードバイクはクロスバイクに比べて高級な乗り物になるので街での盗難が後をたちません。その点、クロスバイクは5万円以下でフラッグシップモデルを購入でき、万が一盗難にあっても踏ん切りがつく値段なので気軽にガンガン使うことができます。
また、サイドスタンド(キックスタンド)も気兼ねなく装備できるので、駅に路上駐輪したりスーパーやコンビニにふらっと止めることが多いなら、ロードバイクよりクロスバイクをおすすめします。
クロスバイクとロードバイクの違いまとめ
クロスバイクとロードバイクの違いや特徴を見てきました。
クロスバイクは市場ニーズによって生み出され、街乗りにはオーバースペックな商業的要素も強いスポーツ自転車といえるほか、ロードバイクの入り口としても重要な役割を担っています。
進化した現在のクロスバイクは「通勤・街乗りサイクリング用のシティスポーツバイク」として、スポーツ自転車初心者に受入れやすいリーズナブルな価格設定になっているので人気が高まっています。
近年では、ディスクブレーキに補助ブレーキが標準装備されたグラベルロードバイクやシクロクロス、フラットバーロードも注目されているので、クロスバイクやロードバイクと合わせて検討してみると良いかもしれませんね。
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