ロードバイクやクロスバイクの世界には、見た目はかっこいいのに値段が安いルック車と揶揄される自転車が存在します。

※「ルック車」という言葉自体に定義がなく賛否両論がありますので、あくまで参考程度にお考えください。

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ルック車とは?

どのメーカーのどの自転車がルック車か?というのは、ルック車に定義があるわけではないので断言はできません。「ルック車」という言葉をどう捉えるかでルック車の価値は変わります。

しかし、性能上ルック車と呼ばれる自転車はスピードをだすほど危険で、ママチャリほどの耐久性と積載性がなく中途半端な存在だと言わざるを得ません。

以上から、「ルック車」という言葉はデメリットを理解している人たちから「なんちゃってロードバイク」「質の低い自転車」という悪い意味で使われるのが現状です。

ルック車のデメリット

ロードバイク初心者には違いが分かりにくいルック車は、価格が激安で見た目もかっこいいですがロードレーサーとしては以下のデメリットが考えられます。

  • 組み付けの精度が低い
  • 塗装が雑
  • パーツのグレードや品質が低い
  • 振動吸収性が低いので乗り心地が良くない
  • 重量も漕ぎ味も重く疲れやすい
  • 耐久性や安全性が低い
  • 規格違いでグレードアップが難しい
  • プロショップで見てもらえないことがある
  • 自転車好きにディスられやすい(偏見)

「5万円以下はルック車、ロードバイクは10万円から」などルック車の様々な定義がありますが、上記の要因が集まった自転車がルック車の正体であり、決して値段で区別されるものではありません。

いわゆる有名ブランドのロードバイクと比較して、走行性能・品質・安全性・乗り心地・ブランド力などが相対的に低いかわりにデザインが豊富な自転車がルック車と呼ばれる傾向にあり、結果として値段も安くなっているんですね。

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ルック車の見分け方

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※高級ブランドルックのロードバイク

ここで、ロードバイク初心者の方々におすすめしたい「ルック車の見分け方」のポイントを見てみます。

  • 定価が相場より明らかに激安
  • 総合通販サイトで人気
  • ロードバイクなら素材にもよるが車体重量が11kgを超えてくる
  • 本業が自転車関係ではない
  • 創業年数が浅い
  • ブランドコンセプトがカジュアル
  • 自転車競技で使われていない
  • 自転車専門店で見たことがない
  • プロチームにスポンサードしていない

※これらに当てはまる点があるからといってルック車とは言えないモデルもあるので目安程度にお考えください。ルック車が少ない有名ブランドロードバイクの入門アルミロードで11kgを超えることが稀なのでわかりやすい基準としているだけで、クロモリロードやディスクロードなど素材やパーツ重量によって車体重量11kg以上は普通にありえますし、逆にシングルスピードなら必然的に重量が軽くなります。創業10年以内でも性能の高い自転車を作るブランドも存在します。ここでは複数の要因を満たしてルック車としており、ルック車と見なすかどうかは個人の判断に寄ります。

ブランド名・メーカー名は出しませんが、ラルプバイクをご覧になっていたりプロショップの自転車を見ている人なら、ホームセンターや量販店に多く置いてある自転車との違いを感じて、どのブランドがルック車なのか何となく分かるはずです。

ルック車が良いか悪いかの話ではなく、安いだけの理由がルック車にはあり、「見た目だけロードバイク」といわざるを得ない高速走行性能のとても低い自転車が実際に存在するのです。

ロードバイクやクロスバイクのルック車見分け方まとめ

ロードバイクの楽しさを感じたいなら、初心者の方々にルック車をおすすめすることはできません。有名ブランドのロードバイクとルック車ロードバイクでは本当に乗り心地や快適性が違うんです!

とはいえ、結局は、予算内で用途にあった好きな自転車を大切に乗ればいいだけの話で、レースにでない人からすればルック車かどうかなど無関係です。

また、ルック車は価格が安い分街乗りでも気軽に使えますし、自分好みの塗装やカスタマイズに踏み切りやすく、色々弄くる中で自転車の勉強になることだってあります。これが100万円の電動デュラエース超軽量カーボンロードなら、初心者がおいそれと手をだせる自転車でなくなってしまいます。

「短距離移動のシティサイクル」という見方ならルック車も全然ありですし、何よりガチっぽくない敷居の低さがルック車の魅力であり、ルック車から有名ブランドロードバイクにステップアップする人も多くいます。

ルック車にするかどうかは自分の責任で判断して、愛情を注げるお気に入りの自転車を購入できれば良いですね。

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