ロードバイク乗りに必須となりつつある自転車保険ですが、賠償責任保険や示談代行、傷害保険など種類があり、賠償金額や保険料も各社様々です。今回は自転車保険を選ぶときのポイントを解説します。

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1.自転車保険とは

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自転車保険とは、加害者になったときに役立つ「賠償責任保険」と、自分がケガをしたときに役立つ「傷害保険」がパッケージされた保険のことを意味します。

つまり、「自転車保険」とはイメージしやすいのでそう呼ばれているだけであり、実際は「交通事故傷害保険」に属します。自転車保険は自転車事故に限らず、車・電車・航空機・船舶・エレベーター・エスカレーターなど「交通乗用具」に起因する事故に備える保険といえます。

1-1.賠償責任保険 (他人への補償)

賠償責任保険は、事故を起こして損害賠償を請求されたときに補償してくれる保険です。

ここでは賠償責任補償額の限度額が比較ポイントになります。2013年に起きた自転車事故に対して神戸地裁が約1億円の損害賠償支払い命令の判決を下しています。最悪の事態に備えるなら、賠償責任補償額が大きいほうが安心です。

ただし、自動車保険や共済などの火災保険に加入している方は、日常生活賠償特約(賠償責任保険)として、すでにカバーされているかもしれないので確認してみてください。オプションとして月数百円で個人賠償責任保険を追加できるところが一般的です。

1-2.傷害保険 (自分のゲガの補償)

傷害保険は自身の怪我に対する治療費(医療費)を補償する保険です。

すでに生命保険や医療保険に加入している方は補償範囲が重複するので必要性が低く、毎月の掛け金を減らせる可能性もあるので一度確認してみることをオススメします。

傷害保険の医療費は、入院にかかるベッド代・食事代・交通費など日額1万円程度あれば多くの病院で対応できると思います。

1-3.示談代行

示談代行は、保険会社が契約者の代わりに事故相手と示談交渉をしてくれるサービスです。

加害者と被害者で責任割合や賠償金額を決定する際、プロの交渉人である保険会社が間に立ってくれるだけで精神的な負担も少なくなります。

できるだけ示談代行サービスがついた自転車保険プランを選びましょう。

2.自転車保険の選び方

「自転車保険って本当に必要なの?」という疑問もありますが、他保険の加入状況で、自転車保険が必要な人もいれば必要ない人もでてきます。

2-1.自転車保険が不要な人

ご自身または家族が、「すでに個人賠償責任保険に加入していて、かつ医療保険にも加入済みの人」は自転車保険が必要ないかもしれません。

1-1でお話した通り、自動車保険や火災保険の日常生活賠償特約として、オプションで月額100円〜追加できるプランが一般的です。賃貸物件に住んでいる人はほとんど火災保険に加入しているはずですし、クレジットカードの付帯保険サービスとしてすでについている場合もあります。医療補償も加入している医療保険で充分カバーできるかもしれません。

ただし、1億円の損害賠償判決の事例もあるので、賠償責任補償額の限度額や適用範囲を確認しておくことをおすすめします。

付帯保険はおまけ程度の貧弱な補償内容であるケースも少なくないので、やはり、気軽に加入できる自転車保険はおすすめといえます。

2-2.自転車保険が必要な人

自転車保険が必要な人は、「保険未加入または、補償内容が微妙な個人賠償責任保険だけ加入している人」です。次でお話する自転車保険選びのポイントを参考に、自分にあった自転車保険に加入してみてください。

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3.自転車保険4つのポイント

人によって最適な自転車保険は異なってきますが、自転車保険を選ぶ際は次のポイントをチェックしてみてください。

  1. 保険料が安い(毎月の掛け金が高すぎないか)
  2. 個人賠償責任保険の補償限度額が1億円程度
  3. 示談交渉代行サービスがある
  4. 入院、通院時の補償内容は妥当か?

自転車保険は本当に必要なのか?

警視庁の自転車が関連した事故件数の資料によると、平成24年には「対歩行者の事故が1年間に2,625件」も起きています。街にはロードバイクやクロスバイクが増加傾向にあり、自転車事故の危険性は高まっているといえるでしょう。

まとめとして、自転車保険選びの大事な点は、必要なのは「個人賠償責任保険」と「医療保険」や「示談交渉代行」などのサービスということです。

結局は保険商品の組み合わせなので、自転車保険以外でカバーできる人もいますが、ロードバイクや自転車に特化した自転車保険は”痒いところに手が届く”リーズナブルな保険だと思います。

楽天、au、DeNA、三井住友、JCBなど多数の会社がプランをだしているので、自分にあった自転車保険を選びたいですね。

次回はロードバイク乗りにおすすな自転車保険を紹介します。

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