ナイトライドや通勤通学のロードバイクやクロスバイクには、強力に明るい自転車ライトは必須です。

レザイン・キャットアイ・ノグ・ジェントス・ガシロンなど、様々なライトメーカーがありますが、今回はルーメンとカンデラの違いや、バッテリー式・電池式・ソーラー式のメリットデメリットをそれぞれ考えながら、コストパフォーマンスの良いおすすめのLED自転車ライトを、フロントライト(前照灯)を中心にみていきます。

INDEX

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ロードバイクライトの選び方

ロードバイクの高速巡航に対応する自転車ライトを選ぶときは、いくつか注目するポイントがあります。

まず、自転車ライトは大きく次の5タイプに分けられます。

  1. 乾電池タイプ
  2. 充電地タイプ
  3. USB充電タイプ(バッテリー)
  4. ダイナモ発電タイプ
  5. ソーラー発電タイプ

おすすめは1~3になり、4と5はロードバイクでは使い物になりません。

「ダイナモ発電タイプ」ママチャリの自転車ライトのことで、ホイールの回転力をエネルギーに変えて動いている間は半永久的に発電する仕組みですが、ロードバイクでは様々な負荷がかかるためこのタイプの製品はありません。

「ソーラー発電タイプ」の自転車ライトも中華メーカーがだしていますが、バッテリー容量の少なさや充電効率の悪さから、実用に足るレベルには達していません。

それでは、電池式ライトとUSB充電式ライトそれぞれのメリットデメリットをみていきます。

「電池式ライト」と「USBバッテリー充電ライト」の違い

乾電池式自転車ライト

電池式ライトは、電池分の重量が増え大型化する・光量が弱くなるなどデメリットがありますが、どこでも電源となる乾電池(単三電池または単四電池)を入手できるので、ロングライドで遠出しても現地調達ができたり予備の電池を持つことで突然の電池切れに対応できるメリットがあります。

また、エネループなど充電地対応の自転車ライトであれば、ランニングコストを減らすことも可能で、そのままUSBで充電することも可能です。

充電式ライト

一方、自転車ライトの主流であるUSBバッテリー充電式は、リチウムイオンバッテリーにUSBやマイクロUSBで充電するタイプになります。

充電する手間が増えますが、重量が軽く小型化され光量が強いメリットがあります。コンセントだけでなくモバイルバッテリーやPCからも充電できる利便性もあり、自転車ライトは圧倒的にUSBバッテリー充電式がおすすめです。

今は、充電しながら点灯できるライトも増えてきています。

モバイルバッテリーは、いまやサイクリストにとって必須ツールです。自転車ライトだけでなく、スマホやサイコンの充電や保険としても必ずもってくべきです。オススメは、評判がよいAnker(アンカー)のコンセント直挿しできるモデルが便利でコスパがよいです。

自転車ライトは明るさが命

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自転車のライトを選びで最重要なのは「明るさ」でしょう。

ライトの選び方は目的によって異なりますが、ロードバイクで夜間走行する前提なら、街中で最低でも100ルーメン以上街灯がない場所なら300ルーメン以上は欲しいところです。

また、ライトの照射角によって照らされる距離も出せるスピードも異なってきます。

強力モードとフラッシュライトの使用時間

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連続使用可能時間はもちろん長いほうが良いですが、場所によってこまめに光量を変えられるライトなら必然的に電池持ちもよくなります。

例えば、街灯がたくさんある街中で800ルーメンのビームライトを使えば逆に迷惑になりますし電池も数時間しかもちません。

そういった場所でフラッシュライトに切り替えることができれば、自分の位置を知らせる役割を果たしながら長時間ライトを使い続けることができます。

とはいえ、街中を走るなら最低でも400ルーメンで1時間以上、街灯のないロードバイク高速走行なら数時間はもつライトであれば安全に走れるでしょう。

防水規格 IPX

自転車に乗っていると急な雨に降られることもあります。そのときに防水または防滴仕様の自転車ライトなら雨天でも安心して使えることができます。

例:IP68なら、6が防塵性能、8が防水性能を表します。

自転車ライトでは、防水や防塵(細かいチリ)の世界基準をIPXで表現しています。

防水規格

  • IPX1:垂直落下する水滴から保護。
  • IPX2:15度以内の落下水滴から保護。
  • IPX3:60度以内の散水から保護。
  • IPX4:あらゆる方向からの細かい水しぶきから保護。
  • IPX5:噴流から保護。
  • IPX6:強い噴流から保護。
  • IPX7:一定時間水に浸しても影響なし。
  • IPX8:潜水状態の使用に影響なし。

防塵規格

  • IP3X:2.5mm以上の固形物が侵入しない
  • IP4X:1mm以上の固形物が侵入しない
  • IP5X:動作に影響する粉塵が侵入しない
  • IP6X:粉塵が侵入しない

ただ、ハイエンドライトには防水防滴機能がついていないモデルもあるので、防水加工を施して使っている人もいるようです。

軽さとマウントの頑丈さ

roadbike light

大きさは見た目を左右するだけなので好みの問題ですが、重量とマウント(取り付け部分)は操作性や乗り心地にモロに影響してきます。

重すぎるとハンドルの操作感が重くなり自転車を立てかけてるときなどバランスを崩しやすくなるデメリットがあります。

120g程度であれば軽いと感じるレベルで、重くてもスマホと同じくらいの200g以下がおすすめです。

また、マウントがしっかりしていないと音鳴りがしてライドに集中できなかったり、最悪の場合外れて事故に繋がる可能性もあります。

ロードバイクのフロントライトは、夜間の生命線なので決して安くないライトも多いです。よって盗難防止のために、駐輪する際はライトを取り外す人が多いですが、この際マウントから簡単に着脱しやすいか?も重要なポイントです。

カンデラとルーメンの違い【勉強編】

カンデラ ルーメン
urbanvelo.org

明るさの単位であるカンデラ(Candela)ルーメン(Lumen)の違いですが、「光量と照射範囲」という異なる尺度で計算された値のため、〇〇ルーメンと〇〇カンデラではどちらが明るいか?という問いに簡単に答えられるものではありませんが、ライト自体の明るさを表す「ルーメン」を比較すれば間違いありません。

照射範囲の明るさを測る単位「ルクス(LUX)」もありますが、自転車ライトでは用いられないので割愛します。

カンデラ(CD)

ライト(光源)から放たれた範囲に関する光エネルギーの量距離ではなく照射角で変化します。

自転車ライトのJIS規格では、最も明るい地点が400カンデラ以上・上下1度100カンデラ以上・水平面より上は120カンデラ以下の基準があります。

ルーメン(lm)

ライト(光源)自体が放つ光エネルギーの総量。専門用語では「全光束」とも呼ばれます。

1000ルーメンで家庭用の蛍光灯と同じくらいの明るさ、というイメージです。

カンデラとルーメンの計算

同じ100ルーメンでも、ビームのように照射角度が狭ければカンデラも高まりますが、照射角が広ければカンデラは下がります。カンデラは照射距離に関係がないので、ルーメンが低くてカンデラ高い自転車ライトは「思ったより暗い...」という評価になりがちです。

例えば、100ルーメンで照射角10度なら約4000カンデラですが、照射角20度なら約1000カンデラまで落ちる計算になります。

何ルーメン/何カンデラのライトを選べばよい?

使用する状況や個人の感覚によりますが、300〜400ルーメン/3000〜4000カンデラ以上あれば、都会の幹線道路でそこそこスピードをだしても明るく見えるレベルだと思います。

ただし、真っ暗な河川敷や街灯1つない峠のダウンヒルなど夜間の高速走行をする場合は、照射角が狭くて倍くらい強い光源をもつライトが2つは必要なレベルとお考えいただければ、ライト選びで失敗しないかと思います。

次からはロードバイクにおすすめな明るくてコスパの良いLEDの自転車ライトを見て行きます。

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