ロードバイクのカーボンホイールは、メーカーだけでも30社以上あります。

今回は、マビックカンパニョーロのかっこいい有名ホイールブランドから、 ALEXRIMSプライムなど安くてコスパのよいメーカーまで厳選して、おすすめのロードバイクホイールメーカーをまとめます。

完全保存版なので、ホイールのアップグレードを考えているロードバイク初心者の方必見です。
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MAVIC - マビック ホイールメーカー|フランス

マビック ロードバイクホイール

MAVIC(マヴィック)は、1889年に創業したフランスの老舗ロードバイクホイールメーカーです。ブランド名のMAVICは、自転車用品製造所としてスタートした「イドゥー&シャネルManufacture d’Articles Vélocipédiques Idoux et Chanel)」の頭文字をとったもので、マビックは技術革新を続けてきた歴史あるホイールメーカーです。

mavic UMLs

マビックは、空力に優れるホイールの研究を1973年から行っており、1984年には飛行機も作ってしまうほど航空力学への情熱をもっていました。

Mavic Tour de France special

マビックは、他にも様々な開発をしています。

  • 1975年 リム表面硬度を向上させ、腐食から保護する「カラーリム」の開発
  • 1985年 カーボンホイール「コメット パラキュラー」発表
  • 1996年 超軽量完組みホイール「ヘリウム」発表
  • 1999年 ミシュランとUSTチューブレスホイール*の開発
  • 2002年 ISM (インタースポーク ミリング)*の特許取得
*MAVICのチューブレスホイール:リム打ちによるパンクのリスクが低くなり、低い空気圧でライディングがで、タイヤのグリップ力と安定性が大きく改善した。
*ISM:スポークホール表面の切削加工技術。強度に影響を及ぼすことなくリムの重量を10%から20% 軽量化できる。

カーボンホイールでは一流ブランドのマビックですが、2020年にフランスの投資グループBOURRELIER(ブウリエ)グループに買収され、倒産の危機から新たなスタートをきっています。

マビックのおすすめロードバイクホイール

mavic wheel 2

マビックの自転車ホイールには、空気抵抗の少ないディープリムカーボンホイールのエアロシリーズ「COMMET PRO(コメット プロ)」コスカボの相性で日本でも大人気のヒルクライムレースにおすすめの軽量ホイール「COSMIC(コスミック)」、エンデューロにおすすめの頑丈な黒リム軽量アルミホイール「KSYRIUM(キシリウム)」がラインナップします。

KSYSIUM yellow

スポークが一本だけ黄色いKSYSIUMなど、マビックはオシャレなデザイン性も特徴です。

Shimano - シマノ ホイールメーカー|日本

shimano Dura Ace wheels

シマノは、レース用自転車パーツメーカーでは世界最大級の大阪のホイールメーカーです。

シマノの歴史は、1921年に島野庄三郎がフリーホイールを作りはじめたことにはじまり、1973年のDURA-ACE(デュラエース)によりコンポーネント(変速機・ブレーキ・ハブなどのセット販売)の概念が作られました。

1984年には、変速機の革命でもあった「ポジトロンシステム*」の実用化により、ライバルであったイタリアのカンパーニョロやSRAMと差をつけ、その後も革新的な開発を続けてきました。

ポジティブプリセレクトシステム:自転車が停止状態でもギアをいれておけば、発進時の踏み出しの際に自動的変速する仕組み
  • シマノインデックスシステム(SIS):ラチェット入りレバーにでで正確な変速が可能に
  • ハイパーグライドシステム:チェーンホイールやスプロケットの加工でスムーズな変速に
  • シマノトータルインテグレーション(STI):変速とブレーキが一体になり、ハンドルから手を離さずに変速できるデュアルコントロールレバー

シマノのホイールは、ツールドフランスでも数多くのロードレーサーが好んで愛用しています。

シマノのおすすめロードバイクホイール

WH R9100 C40 TU Dura Ace

シマノロードバイクホイールの特徴は、アルミホイール・カーボンホイールともに重量・剛性・反応性などバランスが良く長持ちするという点です。ラインナップは次の通り。

  • DURA-ACE(デュラエースR9000以上):最上位ホイール
  • ULTEGEA(アルテグラ R8000以上):ミドルグレードホイール
  • 105(R7000以上):ビギナーレースホイール
  • RS系の低番号:エントリーモデル

シマノのホイールは重量面のコスパは海外勢に劣る印象ですが、DURA-ACEのアルミカーボンモデル(C40TU)では1355gの軽さを実現するなど粒ぞろいです。

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Campagnolo - カンパニョーロ|イタリア

bora Campagnolo

Campagnolo(カンパニョーロ)は、Tullio Campagnoloが1933年に創業した イタリア・ベネチアの大手ロードバイクホイールメーカーです。

Campagnolo BORA

シマノとコンポーネントのシェアを二分するブランドでもあり、ワンタッチの車輪着脱システム「クイックリリース」や11速化を初めて開発したのもカンパーニョロです。

カンパーニョロのホイールの特徴は、計算された美しい設計と回転性能の高いボールベアリングにあります。

  • CULT(セラミック・アルティメット・レベル):カンパが独占使用できるシェフラーのセラミック・ボール・ベアリング。腐食と摩耗に高い耐久性を持ちグリスも不要。セラミックUSB(ウルトラ・スムース・ベアリング)とともに非常に滑らか。
  • 2WAY FIT:チューブレス・クリンチャーのどちらもタイヤも装着できる
  • G3ジオメトリー:美しいスポーク組みと、ダンシング時の横方向のたわみを減らし、効率的にパワー伝達する

カンパニョーロのおすすめロードバイクホイール

shamal ultra G3

カンパーニョロのホイールをおすすめは上位〜ミドルグレードで、特に「ボーラウルトラ」の35mmはカルトハブで1360gの超軽量カーボンホイールです。

  • ボーラ(BORA):BORA ULTRAはバランス最強の人気ホイール
  • シャマル(SHAMAL):かっこいい黒リムのアルミホイール「シャマルミレ」
  • ユーラス(EURUS):1400g台の軽量アルミホイール
  • ゾンダ(ゾンダ):1500g台で4万円のコスパ最強アルミホイール

ほかにも、カムシン(KHAMSIN)、ヴェント(VENT)、シロッコ(SCIROCCO)など低価格ながらデザインも美しいエントリーモデルがあります。

Fulcrum - フルクラム ホイールメーカー|イタリア

SPEED fulcrum

フルクラムは、2004年に航空宇宙工学エンジニアたちが立ち上げたイタリアのロードバイクホイールメーカーですが、実はカンパーニョロ傘下のブランドでもあります。

軽量アルミホイール「RACINGシリーズ」をメインに、MAVICの「KSYSIUM」に対抗する形でスタートしました。フルクラムは、カンパーニョロのCULTベアリングが使えるほか、様々なホイール技術をもっています。

  • NITE:雨天時でも制動力低下を抑えるプラズマ電解酸化処理リム
  • ダイナミック・バランス・テクノロジー:外周の質量をリムの継目と釣り合わせるスポーク穴が設計でねじれに強い
  • 2:1スポーク:ドライブ側が2倍のスポークで支えることでねじれ剛性をアップさせてパワー伝達効率を
  • カップアンドコーン方式:ベアリングのメンテナンスが用意

fulcrum tom boonen

ベルギーのトム・ボーネンは世界選手権で優勝するなど、フルクラムのホイールを履いたプロロードレーサーは多くの結果をだしています。

フルクラムのおすすめロードバイクホイール

アルミホイール最高峰と呼び声高い「Racing Zero(レーゼロ)」やワイドリム化したミッドレンジの「Racing QUATTRO(レーシング クアトロ) 」、40mmハイトで1213gの軽量ディープリムカーボンホイールの「Speed(スピード)」「Red wind」がラインナップします。

Racing Zero Competizione

スポークが赤い「Racing Zero Competizione」などデザインに優れるロードバイクホイールもあります。

カンパーニョロとの比較

  • RACING SPEED  vs BORA
  • RACING 0 vs SHAMAL ULTRA
  • RACING 1 vs EURAS
  • RACING 3 vs ZONDA
  • RACING QUATTRO vs SIROCCO 35
  • RACING5 vs VENT
  • RACING7 vs KHAMSIN

ZIPP - ジップ ホイールメーカー|アメリカ

zipp roadbike wheels

ZIPP(ジップ)は、F1チームウィリアムズのエンジニアが1988年に設立したアメリカのロードバイクホイールメーカーです。

創業から一貫して、空力重視のカーボンホイールのみに特化し、2006年から2019年までのトライアスロン世界選手権でZIPPは、プロレーサーの使用率No.1となるほど人気です。

ZIPPのエアロカーボンホイールは、カチューシャやAG2RなどツールドフランスのUCIチームにもスポンサードされ、優れた空力による速さが特徴です。

ZIPPのおすすめロードバイクホイール

  • 302/303:40〜45mmハイトのオールラウンダーなカーボンホイール
  • 404:58mmディープリムの最速ロードバイクボイール
  • 808:トライアアスロンやタイムトライアル用のエアロホイール
  • NSW:ノコギリ型リムを持つディンプル効果のプレミアムエアロホイール

FFWD -  ファストフォワード|オランダ

ffwd

FFWD(Fast Forward)は、2006年に自転車大国オランダで誕生したロードバイクホイールメーカーです。

ffwd roadbike bh

「速い・軽い・最高級で耐久性を備えたカーボンホイール」をテーマに職人によるハンドメイドの高品質がうりのファストフォワードは、ロードバイクのみならず、シクロクロスやトライアスロンでも人気のスピード重視のホイールブランドです。

よく回転するDT Swissハブに、真鍮ニップル、UDレイヤードカーボンリムが特徴で、フランスのプロチーム「アルケア・サムシック」などにも機材提供しています。

FFWDのおすすめロードバイクホイール

30mmハイト「F3R」とヨー角の風がリムに沿って流れるダルクプロファイル機構の45mmハイト「F4R」がロードバイクには人気です。

Easton - イーストン ホイールメーカー|アメリカ

Bikerumor Easton EC90 Aero55

イーストンは、1922年に創業したアメリカのカーボンホイールメーカーです。

オリンピック公式のアーチェリー矢を提供するなど、自転車以外でもその精密さが評価されており、BMCのプロロードチームやサーヴェロのバイクとも合わせて使われています。

「AERO EVERYDAY」の哲学通り、最軽量の分厚いファントムリムによる空力最大化を実現し、イーストンホイールはZIPPを上回るエアロダイナミクスをもつ、というデータもあります。

職人の手組みによる品質管理、控えめなラチェット音の独自開発Echoハブなど、質の高いカーボンディープリムとイーストンは評判です。

イーストンのおすすめロードバイクホイール

オールラウンダーながら1100g台の超軽量チューブラー「EC90 SL」や人気の「AERO 55」、グラベルホイール「EC90AX」がライナップします。

REYNOLDS - レイノルズ ホイールメーカー|イギリス

Reynolds AR80

1898年にイギリスで創業したREYNOLDS(レイノルズ)はMTBのクロモリフレームなどを作っていましたが、2006年にアメリカへと拠点をうつし、1kgを切る当時最軽量ホイール「RZR」など、カーボン加工技術に強い点が特徴です。

DT SWISS - ロードバイクホイール|スイス

DT Swiss wheels

DTスイスは、1934年に前身会社がリム製造をはじめ、1994年に復活した世界的なスイスのハブメーカーです。

回転性の高いハブを他のホイールメーカーにも提供している実績に加え、しなやかで耐久性の高いスポークをハンドメイドで組み付けされるDTスイスのホイールは、パワーを逃さない「スターラチェットシステム」やブレーキ性能を高める「OXiC」など特許をもっており、メンテナンスが少なく扱いやすいとサイクリストに人気です。

DT SWISSのおすすめホイール

1400g台ながら10万円を切る「1400 Dicut 21」など、DT SWISSは軽量アルミホイールの評価が良いです。

Vision - ビジョン ホイールメーカー|イタリア

BAHRAIN MCLAREN vision

Vision(ビジョン)は、1990年代に創業したエアロ性能に特化したホイールやハンドルなどをつくるイタリアの自転車パーツメーカーです。

JUMBO VISMA(ユンボビスマ)・Cofidis(コフィディス)・BAHRAIN MCLAREN(バーレン)といったグランツールのトップチームにホイールを提供しているレーシングなホイールメーカーです。

ビジョンの特徴は、徹底した風洞実験や競合のCFD解析をもとにエアロダイナミクスを高めながら低価格を実現しているところです。

ハブとリムは台湾で生産し、最後はイタリアで職人が組み上げ高品質を保っています。

ビジョンのおすすめホイール

vision trimax 30

ハイエンドはMETRON(メトロン)シリーズがあり、ロードバイク初心者には30mmハイトで重量1570gながら3万円以下の軽量アルミクリンチャーホイール「TRIMAX(トライマックス)」がおすすめです。

ALEXRIMS - アレックスリム|台湾

ALEXRIMS ALX473 2

ALEXRIMS(アレックスリム)は、1992年に台湾で創業した自転車ホイールメーカーです。

ロードバイクからMTBまであらゆるアルミリムを作っていて、「SSL(Scandium Super Lite)」という航空機で使われる高強度軽量素材の使用や、ブレが少ない高品質の溶接「Welded Joint」などを施し、完組みホイールも低価格で作っています。

ALEXRIMSのおすすめホイール

5万円以下で1400g台のコスパ最強ホイール「ALX473EVO」は、レビューの評判もよくロードバイク初心者におすすめです。

ALEXRIMS ALX473EVO|アレックスリム リムハイト30mm 1,400g台 ロードホイール 前後セット

Prime - プライム ホイールメーカー|イギリス

prime wheels

Prime(プライム)は、大手自転車海外通販サイトのCRC(チェーンリアクションサイクル)が2016年に独自発売を開始した、イギリスのロードバイクホイールブランドです。

プライムのホイールはとにかく激安で、50mmディープカーボンホイールが5万円以下で買えてしまいます。

品質が気になりますが、ハブは台湾Novatec(ノバテック)を使い、近年ではハイエンドシリーズ「BlackEdition」のリリースや、買収されたWiggle(ウイグル)でレースでパフォーマンスできるよう研究が続けられるなど、コスパがよいホイールブランドとして今後注目されます。

ロードバイクホイール人気メーカーまとめ

ここでは紹介しませんでしたが、スペシャライズドのホイールブランドROVAL(ローバル)やトレックのBontrager(ボントレガー)、他にもマイナーなホイールメーカーはあります。

  • GOKISO - ゴキソ
  • PROFILE DESIGN - プロファイルデザイン
  • HED - ヘッド
  • TOKEN - トーケン
  • KINESIS - キネシス
  • 3T
  • NOVATEC - ノヴァテック
  • CORIMA - コリマ
  • Scope - スコープ
  • ENVE - エンビィ

ただ、ここで紹介したホイールブランドであれば、実績もあり価格もリーズナブルなものが多いので、気になるホイールは一度試めしてみてはいかがでしょうか。

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