コスパ最強パワーメーター11厳選|ロードバイク初心者もおすすめ
超高額だったパワーメーターでしたが、今では1万円~3万円の格安パワメが新登場する世界になりました。
今回は、GARMIN RallyやFavero Assiomaのペダル式から、4iiii・AVIO・STAGESのクランクアーム式、ROTORやQuarqのスパイダー式、AROFLYやPOWEPODの新型など、定番からコスパ最強の人気パワメメーカーまでまとめてみました。
INDEX
- 1 パワーメーターとは?
- 2 パワーメーターの選び方 6種類のメリットデメリット
- 3 Favero Assioma UNO/DUO - ファベロ アシオマ ペダル型パワメ
- 4 4iiii PRECISION - フォーアイ プレシジョン クランクアーム型パワーメーター
- 5 AVIO POWERSENSE - アビオ パワーセンス ポッド型パワーメーター
- 6 GARMIN Rally RS100/RS200 - ガーミン ラリー ペダル型パワメ
- 7 AROFLY LINK A1 - アロフライ リンク ポッド型パワーメーター
- 8 AROFLY X-Elite A1 - アロフライ Xエリート ポッド型パワーメーター
- 9 VELOCOMP POWERPOD V4 - ベロコンプ パワーポッド ポッド型パワーメーター
- 10 Stages Power L - ステージズ パワーL クランク型パワメ
- 11 ROTOR INSPIDER - ローター インスパイダー スパイダー型パワメ
- 12 Quarq DFour DUB - クオーク スパイダー型パワメ
- 13 Wahoo Speedplay POWERLINK zero - ワフー スピードプレイ パワーリンクゼロ ペダル型パワメ
- 14 まとめ:コスパ最強パワーメーターおすすめは?
パワーメーターとは?
パワーメーター(パワメ)とは、自転車に加わった力(踏み込んだ力)を計測する専用センサーです。
ペダル型・クランクスパイダー型・アーム型・ハブ型・ポッド型など種類はさまざまで、パワー測定の推移をリアルタイムで確認したり、スマホアプリでデータをライドデータを分析することで、ロードバイクのトレーニングの質向上やペダリング改善など、日々の自転車ライドを豊かにしてくるツールこそがパワーメーターなのです。
パワーメーターは、取り付け箇所にトルクが加えられておこる歪み量で計測され、回転数と掛け合わせて出力されるW(ワット)で数値化されます。
このトルク×回転数の指標となるのがFTP(Functional Threshold Power)であり、1時間の最大ペダリング出力の値をコースごとに記録することで、環境ごとに自分の実力を可視化できます。これにより、その日の体調に合わせてペース配分を考えた走りができるようになります。
パワメ対応サイコンが必要
パワーメーターをつかうには、自転車に装着するパワーメーターセンサー本体の他に、パワメ対応のサイクルコンピューターまたはスマートウォッチが必要になります。
パワメ対応するサイコンは、ガーミンやブライトンなど有名サイコンメーカーでも上位モデルからが多く、価格が高くなりがちですが、最近ではパワーメーター対応する激安中華サイコンが増えてきたので、パワメがより短かになりそうです。
スマートウォッチでは、ガーミンウォッチでもパワメ対応モデルは少なく、アップルウォッチやFitbitなどライフスタイル系のスマートウォッチはほぼ未対応になるので注意が必要です。
パワーメーターを買う理由と必要性
パワーメーターは、プロの自転車レーサーのトレーニングに必須のアイテムですが、10万円に近い高額なものも多いです。果たして、パワメは一般のサイクリストに必要なのでしょうか?
- その日の自分の真の実力を把握できる
- データで走りが格段に楽しくなる
- いつでも等しく正確な分析ができる
- 左右ペダリングの乱れやトルクの方向改善でスピードアップ
- どこで足を使うかFTP値でペーシングの戦略を具体化できる
例えばですが、
- いつも走ってる道をもっと速く走ってみたい
- ケイデンスやスピード以上のデータがみたい
- ヒルクライムやロードレースに一度でることがある
など、レースにでないサイクリストでも、走りにこだわってみたい気持ちが少しでもある人なら、パワーメーターがあって損することはありません。
特に、パワメのメリットには、どんなルートや風向きであっても、パワーメーターは自分の実力を一番正直に表す点があります。
- 同じ道をいつもより速く走れたが、実際は追い風で、パワメをみたら全然楽してた
- ヒルクライムでは、ケイデンスや心拍数とパワーを掛け合わせて、コンディションやペースを把握できた
など、トレーニングで強くなることはもちろん、疲れにくい走りをするロードバイクの楽しみを増やしてくれる魅力がパワーメーターにはあります。
パワーメーターの選び方 6種類のメリットデメリット
パワーメーターには大きく分けて6種類あり、それぞれメリットデメリットがあります。ここでは、主流な選択肢となるペダル型・クランクスパイダー型・アーム型・ポッド型を紹介します。
ちなみに、ボトムブラケット(BB)型はフレームの規格に左右されやすく、PowerTapなどハブ内蔵型はホイールに依存して扱いが難しく一般向きではないため省きます。
ペダル型パワーメーター
ペダルが一体化し、導入も手軽で価格もハイエンドからリーズナブルまで揃うパワーメーターです。GARMINやFaveroが人気で、複数台のバイクで付け替えができ、片足のみの計測可能です。
計測精度はモノによりますが普通程度、LOOK KEO・Shimano SPD-SL・Speedplayなど使い慣れたタイプを選ぶことができますが、落車や転倒の際に壊れやすいリスクがあります。
クランクやアーム交換の必要がないため、クロスバイク・ミニベロ・マウンテンバイクにも導入できます。
ポッド型パワーメーター
ハンドルやスポークにつける新しいタイプのパワーメーターであるポッド型パワメは、価格が安く取り付けも簡単とあって注目されています。
AROFLYやVELOCOMPなどが有名で、タイヤや風圧の変化を高度に算出してパワーを出力しているため、通常のパワメのよりは精度が落ちるようですが、こちらはロードバイクのビンディングでなくとも全ての自転車でパワー計測に使えて、軽量なため最も導入しやすいパワーメーターとしておすすめです。
クランク/スパイダー型パワーメーター
クランクやチェーンリングに一体化する伝統的なパワーメーターで、高額ながら高精度なのが特徴です。厳密には、スパイダーとチェーンリングの間を計測するタイプもあり、ROTOR・SRAM・シマノが人気です。片側のクランクとセットでプロチームも導入している、最もメジャーなパワーメーターです。
アーム型のパワメ
アーム裏側のセンサーで計測するクランクアーム型は、精度も高いながら価格も標準的で、4iiii(フォーアイ)やStages(ステージス)など人気が高まっています。クランク長やフレームとの干渉には注意が必要ですが、片側のみの計測も可能なので導入しやすくおすすめです。
それではおすすめのパワーメーターをみていきましょう。
Sponsored linkFavero Assioma UNO/DUO - ファベロ アシオマ ペダル型パワメ
Favero Electronics(ファベロエレクトロニクス)は、1980年台に創業したイタリアの老舗スポーツ電子機器メーカーです。
ぺダル型パワーメーターのAssioma DUOは、両足モデルが7万円と安く、スマホアプリで左右のパワーフェーズやパワーバランスはもちろん、シッティング・ダンシングの割合まで計測できるコスパの良さでおすすめです。
- Assioma UNO 左側のペダルにパワーセンサー
- Assioma DUO 両側のペダルにパワーセンサー
- Assioma DUO-Shi スピンドルのみ
既存のシマノペダルにスピンドルのみ装着するタイプ「Assioma DUO-Shi」もありますが、Qファクターの広がりや対応サイズが限られたり(PD-R8000、PD-R7000、PD-6800、PD-R550、PD-R540)ので、ペダルを変えるならいっそのことLOOKクリートのUNO/DUOに変えてしまってもよいかもしれませんね。
- メーカー
- Favero
- モデル
- Assioma UNO
- 実勢価格
- 約5万円
- 計測タイプ
- ペダル型(片足)
- 精度
- ±1%
- 電源
- 充電式
- 使用時間
- 50時間
- 通信
- Bluetooth,ANT+ PWR
- 特徴
- LOOK
アップグレードキット
4iiii PRECISION - フォーアイ プレシジョン クランクアーム型パワーメーター
4iiiiは2010年に創業したカナダメーカーで、PRECISIONはシマノ105以上のクランクに対応したアーム型パワメです。低価格ながらも±1%の高精度が特徴で、UCIプロチームにも採用されています。
片側アームなら、 105(R7000)が約3万円、アルテグラが約4万円、稼働時間も100時間と長く、初心者でも特殊な工具不要で取り替えができるため、コスパ重視のパワーメーター筆頭格と言えるでしょう。
ちなみに、両脚計測は「Precision Pro」になり、105グレードは7万円、アルテは8万円くらいです。
- メーカー
- 4iiii
- モデル
- PRECISION 105
- 実勢価格
- 約3万円
- 計測タイプ
- クランクアーム型(片側)
- 精度
- ±1%
- 電源
- 電池
- 使用時間
- 100時間
- 通信
- ANT, Bluetooth
- 特徴
- Wiggleが最安
AVIO POWERSENSE - アビオ パワーセンス ポッド型パワーメーター
自転車大国イギリスメーカーのAVIOのPOWERSENSEは、クランクアーム裏に貼り付けるセンサータイプのパワーメーターになります。
思考停止で張り付けるだけで、推定値にはなりますが+/-2%の高精度パワー計測を1万円後半でできるという、おおすすめの最安値パワメです。
常にファームウェアもアップデートされ、スマホ&サイコンとも連携、Training Peaks、Strava、Garminにも対応します。
アームへの取り付けに工夫が必要ですが、3M超巨力両面テープなどつかえば、複数台のバイクチェンジもできそうです。
- メーカー
- AVIO
- モデル
- POWERSENSE
- 実勢価格
- 約2万円
- 計測タイプ
- クランクアーム型(片側)
- 精度
- ±2%
- 電源
- 電池
- 使用時間
- 50時間〜 100時間
- 通信
- ANT, Bluetooth
- 特徴
- パワメ最安
GARMIN Rally RS100/RS200 - ガーミン ラリー ペダル型パワメ
2021年にVector3の後継機として新登場したガーミンのRallyは、クランク型パワーメーターとも遜色のない高精度なペダル型パワーメーターです。
- 普通のSPD-SLペダルと同じ使用感
- 自転車の付け替え簡単
- Edgeサイコンでペダリング分析(サイクリングダイナミクス)
- ペダル入力角度がわかるパワーフェーズ
- Garmin Connectでデータ蓄積
- Strava、TrainingPeaks、Zwift連携
LOOKとシマノのペダルに対応しており、片足から購入が可能です。
片足モデル(Rally RS100)購入後、気に入ったらもう片方追加できるアップグレードキット(約7万円)もあります。海外通販なら片足約6万円、両足11万円台くらいで購入可能です。
Rally RS =シマノSPD-SLRally RK =ルックKEO
片足モデル = 100
両足モデル = 200
値段は結構高いですが、ガーミンのクラウドやソフトウェアは優秀で、特にエッジのサイコンを持っている人は、ペダリングの分析もできてしまうので、Rallyがおすすめです。
- メーカー
- GARMIN
- モデル
- RALLY RS100
- 実勢価格
- 約8万円
- 計測タイプ
- ペダル型(片足)
- 精度
- ±1%
- 電源
- 電池
- 使用時間
- 120時間
- 通信
- ANT, Bluetooth
- 特徴
- RSはシマノ、RKはLOOK
AROFLY LINK A1 - アロフライ リンク ポッド型パワーメーター
台湾のスポーツ電子機器メーカーであるAROFLY(アロフライ)の超小型パワーメーター「LINK A1」は、リアホイールバルブにつけたセンサーが、ケイデンスセンサー・道路状況・タイヤ空気圧の変動と連動して、AROFLY独自のアルゴリズムによってパワーを計算する全く新しい仕組みになっています。
これは、日本・EU・アメリカ・中国などで特許を取得しているDynamic Pressure Variation Sensing(動圧変動検知)テクノロジーによるもので、スマホアプリAROFLY2とAroflyCloudでデータを蓄積や分析ができます。
「LINK A1」は、わずか10gのバルブ型のパワーセンサー+ケイデンスセンサー+Bluetooth&ANTのトランスミッター(ガーミンなど他社サイコンへデータ送信する機械)がセットになって、2万円ちょっという驚異的な安さになっています。
バイクの種類・ホイールサイズ・体重などを設定すれば、米式仏式バルブの自転車全てに装着可能という汎用性もあり、ローラーやZwiftが非推奨なのは残念ですが、外で乗る人でなるべく安くパワーメーターを体験したいという方にAROFLYはおすすめです。
- メーカー
- AROFLY
- モデル
- LINK A1
- 実勢価格
- 約2万円
- 計測タイプ
- ポッド型
- 精度
- ?
- 電源
- 電池
- 使用時間
- 1,000km / トランスミッター15時間
- 通信
- ANT, Bluetooth
- 特徴
- 他社サイコン接続
AROFLY X-Elite A1 - アロフライ Xエリート ポッド型パワーメーター
そして、パワメとケイデンスセンサーに、AROFLY専用のGPSサイコンがついたセット「X-Elite A1」は、なんと3万円中盤という超格安なところも注目ポイントです。
サイコンは1ページに8項目表示でき、
・パワー
・ケイデンス
・スピード
・左/右ペダル比、
・高度
・グラデーションパーセンテージ
もリアルタイムで確認できます。
稼働時間の短かったトランスミッター不要で使えるので、サイコンをまだもっていない人は「X-Elite A1」でパワメデビューしてみるのもおすすめです。
- メーカー
- AROFLY
- モデル
- X-Elite A1
- 実勢価格
- 約3万円
- 計測タイプ
- ポッド型
- 精度
- ?
- 電源
- 電池
- 使用時間
- 1,000km / サイコン20時間
- 通信
- ANT, Bluetooth
- 特徴
- 専用サイコン
VELOCOMP POWERPOD V4 - ベロコンプ パワーポッド ポッド型パワーメーター
ベロコンプの小型パワーメーターも2021年に最新のバージョン4にアップデートされました。パワーポッド4は、ハンドルバーに取り付けて、風圧、加速度、高度、速度のセンサーでパワー計測を行います。スマホアプリや専用ソフトで空力抵抗(CdA)や転がり抵抗を分析できて価格が3万円と安いのが特徴です。
室内では使えませんが、ANT+/BLEのサイコンとも連携し、重量65g、20時間の駆動で複数バイクの運用もしやすく、初代から大幅に精度アップを遂げているので、手軽にパワメしたい方には POWERPODもおすすめです。
31.8mmハンドルバーに対応しますが、ガーミンマウントにも対応します。
- メーカー
- VELOCOMP
- モデル
- POWERPOD V4
- 実勢価格
- 約3万円
- 計測タイプ
- ポッド型
- 精度
- ±3%
- 電源
- 充電式
- 使用時間
- 20時間
- 通信
- ANT, Bluetooth
- 特徴
- ハンドルバー取り付け
Stages Power L - ステージズ パワーL クランク型パワメ
Stages Cyclingは、「本物のサイクリストが生みだす」を掲げたプロロードチームに採用されるアメリカメーカーのパワーメーターブランドです。
Power Lは、外気温の変化を自動調整し安定計測できるATC(Active Temperature Compensation) 機能を搭載したクランク型のパワーメーターで、Power LRは両足タイプになります。
200時間のロングバッテリーで、105モデルは4万円台とリーズナブル。GRXやCamapagnolo(カンパーニョロ)のクランクアームもラインナップします。
- メーカー
- Stages
- モデル
- Power L 105
- 実勢価格
- 約4万円
- 計測タイプ
- クランクアーム型(片側)
- 精度
- ±1.5%
- 電源
- 電池
- 使用時間
- 200時間
- 通信
- ANT +,Bluetooth Smart
- 特徴
- スマホアプリが良い感じ
ROTOR INSPIDER - ローター インスパイダー スパイダー型パワメ
ローターは1996年に創業したスペインのチェーンリングブランドです。ペダリング効率の一点を研究する珍しいブランドで、クリスフルームが採用した楕円リングQ-RINGSなどが有名です。
ROTOR INSPIDERは、パワーピークをひきだすOptimum Chainring Angle(OCA)やOptimal Chainring Position(OCP)、TORQUE360°とスマホアプリによるペダリングチェックなど、トップレベルの性能をもつスパイダー型パワーメーターです。
Quarq DFour DUB - クオーク スパイダー型パワメ
新しくシマノにも対応したSRAMのQuarqは、キャリブレーション不要の軽量でデザイン性に優れたスパイダーパワメです。
Wahoo Speedplay POWERLINK zero - ワフー スピードプレイ パワーリンクゼロ ペダル型パワメ
2019年にワフーに買収されたスピードプレイにも、ペダル型パワーメーターの発売予定があります。
まとめ:コスパ最強パワーメーターおすすめは?
各メーカーのパーワーメーターをみてきましたが、 おすすめのパワメは予算や保有自転車によって異なりますが、それぞれおすすめのパターンを考えると、
精度より安さを優先した最安構成は「AVIO POWERSENSE」+ 中華パワメサイコン があれば、2万円ちょっとでパワメ環境を揃えることができます。
導入の簡単さでいえば「VELOCOMP POWERPOD V4 」と「AROFLY X-Elite A1(サイコンつき!)」が3万円台で初心者にはおすすめです。
精度とコスパでいえば、アプリも充実している「Favero Assioma UNO」か「4iiii PRECISION」を3万円〜5万円で片足導入して、左右のペダリングにこだわりたくなったら追加投資、というのが最も安全です。
予算があれば12万円しますが「GARMIN Rally RS200」のペダル式パワメであれば、初心者でも取り付け外しが簡単で、色々幸せになれるかと思います。
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