ロードバイク初心者の方が初めての1台を購入するとき、何を基準にして自転車を選べばいいのか、わからないことだらけだと思います。「通勤用ロードバイクは何がいい?」「ロードバイクの予算は?」「カーボンとアルミロードはどっちがお得?」など、疑問は多いかもしれません。

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安い自転車でもいいのか?まずは予算を決めよう

そこで、ロードバイクを買う際、まずは次の3点を考えてみてください。

  • 1.予算
  • 2.用途(使用目的・頻度)
  • 3.盗難リスク

予算を決める

まずはロードバイクの購入予算を決める。これが一番重要です。上限がなければないほど高性能の自転車が買えますが、例えば5万円しか予算がとれないとなると、自転車を無理して買うことができても、ロードバイクを最低限楽しむ上で必要な装備やアクセサリーを購入することができません。有名ブランドのエントリーアルミロードの相場が6〜10万円、装備が最低でも数万円はかかる計算をしておいたほうがよいでしょう。

自転車をどんなシーンでよく使うのか想像する

次に大事なのがロードバイクの使用用途。ロードバイクは決して安いとは言えません。そして、目的によっては、そこまで高額なロードバイクは不要だったり、もしかしたら、ロードバイクではなくクロスバイクやシクロクロスを買ったほうがいいとなるかもしれません。

  • ・ロードバイクを買う目的はなんなのか
  • ・レース?ポタリング趣味?通勤通学?
  • ・そもそもロードバイクじゃなくて他の自転車かも?

たとえば目的が自転車通勤であっても、10km以内の短距離のであれば価格の安いクロスバイクをチョイスしたり、将来的にレースやロングライドをするつもりなら10万円以上のミドルグレードのロードバイクを選ぶ、などとなります。

盗難の確率と盗まれたときのダメージを考える

そして、一番見落とされがちなのが3つ目の盗難リスクです。よく「少し高額でもスペックが高いいいロードバイクを一台買って、いつでもどこでも一緒にいく!」という考え方の人がいます。しかし、高額なもので100万円を超えるロードバイクを乗っている人も割とこの世界にはゴロゴロいて、それらを狙った自転車窃盗や盗難が都心を中心に頻発しています。

こちらのサイトを見ていただければ、信じられないほど毎日どこかで自転車が盗難されているのがわかるでしょう。しかも、最近のエントリーロードは見た目だけなら上位モデルと遜色がないフォルムをしているので、例えば同じピナレロでも15万円のPRIMAと100万円のDOGMAでは、盗人側は見分けがつかないので、有名ブランドというだけで値段に限らず盗難されるリスクは同じく発生します。

以上を踏まえて、ロードバイクを初めて買うときに、今後を見据えた賢い自転車の選び方を考えていきます。

パターン1.1台目は安いアルミロードを乗り倒し、2台目で高いカーボンロードバイクを購入

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この作戦は、ロードバイクの予算を安くかつ盗難リスクもヘッジでき、幅広い可能性を見いだせる購入戦略です。1台目を安いエントリーロードにする理由は、ロードバイクが何たるかをこの時期に知り、浮いたお金を装備にまわすことができることです。安いロードバイクは「最悪盗難されても大丈夫」という柔軟な考え方ができるので、通勤通学やちょっとコンビニや駅までといった普段使いが気軽にできるので、自然と使用頻度も増えて自転車に愛着も湧いてきます。

ポイントはこの1台目のグレードアップに資金投入をしないことです。ロードバイクを買ってそれなりに乗っていると、ほとんどの人たちが「もっと速く楽に遠くまで走ってみたい」という欲求に駆られて、ホイールやコンポやフレームのグレードアップ欲求が高まります。

しかし、低価格のエントリーロードをちまちまカスタマイズするよりだったら、2ランクぐらい上のフルカーボンロードのアルテグラ105やデュラエースの完成車を買ったほうが、予算的にはかなり得な場合が多いです。もし、2台目のロードバイクを買うことができたら、そちらは使用頻度は少なくとも楽しむためだけに大事に乗ることができ、初めの一台は今まで通り足として、そして重い車体に鉄下駄ホイールなのでトレーニングバイクとしても使用できます。アルミやクロモリのフレームならカーボンより耐久性があるので気軽に扱えますしね。

あとは、俗に「ルック車」呼ばれる見た目だけロードバイクは、パーツの性能が著しく低い場合もあり、ロードの楽しさを体感できないのでおすすめできません。できれば実績のあるメーカー品を選びたいところです。

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パターン2.コンポかフレームの質がよい中級上級グレードのロードバイクを大切にのる

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この買い方はクロスバイクなどスポーツバイク経験者にオススメの購入戦略です。自転車の扱いや乗る楽しみを知っている人なら、エントリーロードバイクより、できれば20万円程度の中級〜上級グレードのフルカーボンバイクを初めから買ったほうが確実に幸せになれます。その代わり、盗難に常に気を使った乗り方ができる人向けで、通勤通学や街乗りに使いたい人には向きません。

パターン3.ロードバイクを買わずにクロスバイクや折りたたみ自転車を買う

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ロードバイクとMTBは自転車の中でも特に価格が高いです。もし、通勤通学の10km程度に使いたいというレベルならば、同じ価格帯でも低グレードのロードバイクではなく、5万円〜10万円以下のブランドクロスバイクを購入したほうが幸せかもしれません。

クロスバイクなら太めのタイヤを履いて街中の段差や砂利道くらいなら走破できますし、ペダルをビンディングにすれば短時間ならロードバイク並みのスピードを出すことも可能です。何より安くてルックスもドロップハンドルではなくバーハンドルなので取り回しもよく、ヘルメットかぶらず街中を走っていても悪目立ちせず気軽に乗ることができます。

初心者がロードバイクを購入するときのポイントまとめ

以上、3つの購入パターンを紹介しました。最後に初心者がロードバイクを購入するときのポイントをまとめます。

  • ・盗難リスクが高いことを認識する
  • ・初期投資を抑えるか抑えないかの判断をする
  • ・ロードバイクの必要性を吟味する

最近では様々なラインナップが各社されてきましたが、ロードバイクは価格と性能が必ずしも比例するとは限りません。素材、変速性能、重量、ジオメトリー、サイズ、カラー、人気度。様々な要因によって値段設定は日々変動していますので、値段よりお得なロードバイクも多くあるでしょう。しかし、レースでトップを狙うにはそれなりの金額が掛るのは必然で、いずれ良いバイクにのることを算段にいれて、初めの1台を楽しんでチョイスしてみてください。

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