「パーソナルモビリティ」という言葉をご存知でしょうか?

パーソナルモビリティとは、一言でいうと最先端技術を用いた電動の超小型移動体となります。英語ではPersonal Transporter(パーソナルトランスポーター)やPersonal Mobility Devices(パーソナルモビリティデバイス)と呼ばれています。

このパーソナルモビリティが今後、自転車や自動車を含め人々の移動に大きな影響を与えるとラルプバイクでは考えています。

今回は、最新テクノロジーを駆使したパーソナルモビリティとロードバイクや折りたたみ自転車の一歩先の未来を考えてみます。

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パーソナルモビリティが注目される理由

パーソナルモビリティといえども、今後は多種多様な電動デバイスがでてくることが予想されます。その中でラルプバイクが考えるパーソナルモビリティには大きく分けて3つの領域があると考えます。

1.超小型電気自動車(SEV)や超小型電動バイク

toyota_i-roadTOYOTA i-Road

1つ目はトヨタのi-Roadに代表される超小型電気自動車(Small EV)やヤマハ05GENの新しい小型電動自転車です。

これらがカバーするのは今の小型バイクの領域です。環境に優しく、雨風を凌げて、車並のスピードと原付バイク並の小回りが効く、人工知能により事故に会うことなく自動で目的にたどり着く、1人〜2人乗りの超小型電気自動車。

人口が過密化し車やバイクを維持するスペースや少ない都市部において大きな需要が見込まれています。

2.介護福祉向けの電動車いす

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2つ目はWHILLに代表される介護福祉領域を想定した電動車椅子やHONDA UNI-CUBのような健常者向けの室内移動用新型車いすです。

前者は、2060年には2人に1人が65歳以上となる超高齢者社会日本において、絶対的な需要が見込まれています。

後者は接客業など長時間の立ち仕事のときや広大な屋内施設を移動する際など、ワークスタイルの改善において期待がされています。

3.歩行+αのパーソナルモビリティデバイス

walkcar5WalkCar

そして3つ目の「歩行+αの移動」を目的とするパーソナルモビリティデバイスこそ最も夢のある領域になります。この領域のわかりやすい理想は、太陽光で充電できるコナンの電動スケボーやバックトゥーザフューチャーのホバーボードを想像してもらえると良いでしょう。

現在はバッテリーの持続時間や重量、安全性や走行性の面でまだ発展途上ですが、Ninebot ONEやWalkCarなど電動の超小型移動体は世界中で続々発表されています。

満員電車に持ち込めて駅から会社まで高速で移動できる手段こそが、最も近いパーソナルモビリティデバイスの未来と言えるかもしれません。

バックに入れて持ち運べて自転車並みの機動力をもつパーソナルモビリティデバイスがでてきたら、ロードバイクや折りたたみ自転車はどうなってしまうのでしょうか?

それでもロードバイクやMTBは無くならない

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パーソナルモビリティのコンセプトにはトレーニング要素や健康志向はなく、いかに楽に早く遠くまで行くかが求められています。その点、強いフィジカルが求められるアナログなスポーツ自転車とはそもそもニーズや目的が違います。

また、どんなにパーソナルモビリティが発展しても、娯楽や健康を目的としたスポーツとしてのニーズは続くと考えられ、機械式のロードバイク(スポーツ自転車)は無くならないと予想できます。

現時点でロードバイクは高速移動できる最も優れた人力移動体の1つであり、テクノロジーが進化した現在も百年前と基本的なフォルムを変えずにいることがそれを証明しています。

世界的なスポーツイベントのツール・ド・フランスも1903年から始まっており、百年前からあるサイクルロードレースがいまだ高い人気もっていることを考えれば、今後もロードバイクやMTBは死なないと予想できます。

電動の折りたたみ自転車や電動アシスト自転車はなくなる?

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電動折りたたみ自転車の存在意義はすでに薄れ、数年後には電動アシスト自転車や折りたたみ自転車の存在意義も薄れているかもしれません。

理由は、移動手段として電動自転車を見ていた層からすれば、雨風寒さが凌げず自分で漕ぐ必要がある自転車を求める人は圧倒的に少ないことが考えられ、パーソナルモビリティが発展した時代では、自転車が電動である必要がそもそもないからです。

今の電動アシスト自転車も電気が切れたときのバックアップとして人力用のペダルがついているにすぎず、電気自動車並の航行距離を獲得できたら、もはや自転車機能は要らない存在となるでしょう。

もちろん、愛好家が一定層いる人気のモデルは残ると思いますが、折りたたみ自転車や電動アシスト自転車が今のようなメインストリームから外れる日はそうと遠くないと思います。

パーソナルモビリティと自転車まとめ

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パーソナルモビリティと自転車の将来についていろいろ考えてみました。

一歩先の未来から現実に目を戻してみれば、前後車輪を外すことで電車に持ち込めるくらいコンパクトになるロードバイクや折りたたみ自転車もある意味パーソナルモビリティといえますし、機械式のメカニズムがいつまでも伝統とおもむきを感じさせてくれる素晴らしい乗り物だということに気づきます。

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そう考えると、パーソナルモビリティの理想が具現化するまでの現実的で有力なパーソナルモビリティは、ロードバイク並の走行性能をもった超軽量コンパクトな折りたたみ自転車ということになるのかもしれませんね。

→ミニベロ・折りたたみ自転車まとめ

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