【動画検証】サガンがエルボーで失格?ツールドフランス2017の悲劇

ボーラ・ハンスグローエ(Bora-hansgrohe)のエーススプリンターにして現世界王者のペーター・サガン(Peter Sagan)は、その風貌と愛らしいキャラクター、本物の実力と優しさを兼ね備えた、ロードレース界における正真正銘のスター選手です。

アルノー・デマール(エフデジ)がゴールスプリントを制し、今戦フランス人初のステージ優勝を飾ったツール・ド・フランス2017の第4ステージ。

ゴール直前、イギリス人スプリンターのマーク・カヴェンディッシュ(ディメンションデータ)の激しい落車を招いたとして、ペーター・サガンには最も重い失格処分がコミッセール(審判団)から下されました。

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ツールドフランスはヨーロッパを舞台に全21ステージを繰り広げる世界最大規模の夢の祭典。ロードバイクに乗るすべての人が憧れるツールドフランスを、サガンは4日目にして去らなければならない事態となっています。

プロのロードレースにおいて、激しいゴール前スプリントの落車は度々起きるものですが、特定の誰かが失格になるというのは珍しいことです。

コミッセールの見解をまとめると「サガンがカヴェンディッシュに対して故意の妨害(肘うち)を与えた。重傷を負わせる危険なプレーをしたので失格にする」というもの。

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当初は、スプリントポイントの剥奪や総合タイムの加算という減点罰則に留まると思われましたが、失格の判定は覆っていません。

ペーター・サガンがエルボーした?瞬間の動画を検証

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これが問題のシーン。ペーターサガンがカヴェンディッシュにエルボーをして落車を誘発したとされる瞬間。たしかに、この俯瞰映像だとサガンがエルボーしているように見えます。

それでは別角度の動画で検証しています。

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この動画ではサガンがエルボーする前に、カヴェンディッシュの頭がサガンに当たっています。カヴェンディッシュが無理なコースを選択し、サガンは体勢を整えるために肘を出して調整したとも見て取れます。

サガンはレース後のインタビューで以下の発言をしています。

It’s the sprint. I just didn’t know that Mark is behind me, he’s coming from the right side,Mark was coming pretty fast from the back and after I just didn’t have time to react, to go left, and he just came (into) me and after into the fence. – Peter Sagan

ペーター・サガン「スプリントの時にカヴェンディッシュが後ろにいることは知らなかったんだ。彼は右からかなりの速さで近づいてきて、それに反応して左に避ける時間がなかった。彼が接触してきた瞬間フェンスに突っ込んだんだ。」

この後、カヴェンディッシュとの仲が良好だということ、すぐに怪我の状態を確認しにいき回復を願ったことも語っていました。

ペーター・サガンは素晴らしい人間性を兼ね備えています。

落車して大怪我を負ってしまったカヴェンディッシュの性格や過去の所業を紐解くこともできますが、ペテルを応援するラルプバイクとしては、サガンの名誉のためにも、失格という重すぎる処分が覆ることを切に願い、日本からサガンに小さなエールを送りたいと思います。

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Peter Sagan says “I think i didn’t do something wrong” – Tour de France 2017

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